働き方改革によって副業が推進されるようになり、副業に興味を持つ人は増えてきています。
しかし、中には副業を禁止している企業も少なくありません。
それでも「どうにか会社にバレないように副業がしたい」と考えている人に向けて、副業がバレる理由と副業がバレないための対策を解説します。
どんな副業がいいかなと悩んでいる人は、おすすめの副業もご紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
副業がバレる理由は?
そもそも、副業はなぜバレるのでしょうか。
その理由を以下に解説します。
副業していることを目撃・密告される
- 会社の人にうっかり副業していることを話してしまう
- 副業のバイト先に、会社の人がお客さんとして来店する
など、何かしらの形で副業していることが周りの人に知れてしまった場合に、上司に密告されてバレるケースがあります。
PCやスマホでできる副業をこっそりしていたとしても、その画面を見られるなどでもバレたりするため注意が必要です。
住民税が高くなる
会社に副業がバレる1番の原因は「住民税」です。
副業での所得が何円だったとしても、その増えた分の所得に対して住民税が課されます。
確定申告をすると、会社からの「給料」に対する住民税と、副業で得た「所得」に対する住民税の両方を足した総額が会社に通知される仕組みになっています。
これによって、「給料に対して、住民税が高い!」となると「もしかして副業しているのでは?」となって、副業がバレてしまうのです。
社会保険料が変化する
アルバイトやパートで副業をする場合は、社会保険料にも注意が必要です。
アルバイト・パートでは、労働時間などの条件を満たすと社会保険の加入が必要になります。
社会保険料も、住民税と同様、本業の会社の給与所得との合計で金額が決まるため、その通知が会社に届くことで副業がバレることになります。
副業がバレる確率
副業がバレる原因として「住民税」が最も多いです。
そのため、住民税についての対策ができれば副業がバレる確率はかなり抑えることができますが、100%バレないということはありません。
副業を始める時は、万が一バレた後の対応まで考えて、覚悟しておくことが大切です。
副業が会社にバレた人の体験談|クビはあり得る?
起業18フォーラムがアンケート調査した、実際に副業が会社にバレたことがある人の体験談を一部ご紹介します。
会社にバレた理由は?:
会社から少し離れた場所のガールズバーで働いていて、会社の人がお客さんとして来てしまった。
バレた後は?:
注意されただけで済んだ。具体的にどうなった?:
上司に呼ばれて、事実確認後、厳重注意という形でそのまま働き続けた。
会社にバレた理由は?:
副業の勤務先が飲食店だったため、たまたま上司が来てバレた。
バレた後は?:
副業を認めてもらえた。具体的にどうなった?:
副業をするなら会社にちゃんと申告するように言われただけだった。
会社にバレた理由は?:
アンケート形式の副業を会社のパソコンでしていたときです。
バレた後は?:
副業を認めてもらえた。具体的にどうなった?:
会社にバレましたが、自分の仕事をおろそかにしていなければ認めてくれいました。
会社にバレた理由は?:
うっかり儲けた話を自慢話で話してしまいバレた。
バレた後は?:
副業を辞めさせられた。具体的にどうなった?:
副業が禁止なので厳重注意をうけて叱られました。上司から何度もいじられました。
会社にバレた理由は?:
年末調整でバレました。副業が10マン超えてしまったので。
バレた後は?:
副業を認めてもらえた。具体的にどうなった?:
副業禁止ではないから秘密にする必要なかったらしくそのまま続けれました。
会社にバレた理由は?:
給与に対して住民税が高く、そのことから副業を疑われバレてしまった。
バレた後は?:
副業を認めてもらえた。具体的にどうなった?:
注意のみで済み、今後副業を行う場合は会社に届出てから行い、本業に影響が出ないようにと念を押された。
副業がバレた人の多くは、対策をしっかりしていなかったことが考えられます。
副業がバレたらクビになるのでは…と心配になりますが、実際には注意されるだけか、副業の方を辞めることで丸く収めるという場合が多いようです。
また、バレたものの実は副業は禁止していなかった、というケースもあり、その場合は副業申請の書類を提出することで正式に認めてもらうことができます。
バレることを心配しながら副業を始める前に、会社の就業規則を確認してみると良いでしょう。
副業がバレないようにする方法
副業がバレる理由やバレた時にどうなるかについて解説しましたが、バレないようにするためにはどんな対策が必要なのでしょうか。
以下に副業がバレないようにするための方法を解説します。
会社の近くでバイトしない
会社の近くのお店などでアルバイトすることは、やはりリスクが高いです。
特に接客業は避けるようにして、なるべく会社の人が来なそうな場所を選べると良いかも知れませんが、それでもどこで誰が見ているかわかりません。
在宅でできるアルバイトであれば、姿を直接見られることはないためバレるリスクとしてはかなり抑えることができるでしょう。
住民税を普通徴収に切り替える
会社に副業がバレないようにするために、副業分の住民税を「普通徴収」に切り替えることが最も重要です。
確定申告をする場合は、”住民税の徴収方法”の欗の『自分で納付』に丸をつけます。
そうすることで、副業の所得にかかる住民税分は自宅に納付書が届くようになるため、会社の給与と合算されずに済みます。
確定申告をしない場合は、所得の証明書類を用意して区役所や市役所で申請する必要があります。
住民税は地方税のことなので、困った時は区役所や市役所に連絡すると確実です。
所得税と住民税の違い
- 所得税=国税(窓口は税務署)。副業所得20万円以上で確定申告が必要。
- 住民税=地方税(窓口は区役所・市役所)。確定申告をする場合は申請は不要。確定申告をしない場合は申請が必要。
誰にも言わない
副業がバレる理由として意外と多いのがうっかり自分で話してしまうことです。
副業が軌道に乗って嬉しくても、会社の人にはなるべく話さないのが良いでしょう。
また、SNSなどで副業について触れてしまうことで、会社の人の目に止まる可能性もあります。
誰にも言わないこと、SNSにも載せないことを徹底してバレないように注意していきましょう。
日雇いや業務委託の副業にする
アルバイトやパートのように、給与所得として扱われるような職種はなるべく避けるのがベターです。
日払いの単発バイトや、業務委託などで、事業所得や雑所得として扱われるような仕事を選ぶのも戦略の一つとして有効です。
具体的なおすすめの副業については次の章でご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
事業所得と雑所得について
- 基本的には、帳簿をつけていて継続的な営利性がある場合は事業所得と判断し、それ以外は雑所得と判断されることが多いです。
- 詳しくは国税庁の「雑所得の範囲の取り扱いに関する所得税基本通達の解説」をご参照ください。
会社にバレないおすすめ副業5選
会社に副業がバレないためには、在宅で、かつ業務委託または単発でできるものがおすすめです。
以下に、具体的な副業についてご紹介します。
データ入力
データ入力は、その名の通りデータを入力してまとめる仕事です。
仕事の内容としては幅広く、アンケート回答のデータを入力したり、書類作成などの事務作業、カラオケの歌に合わせて字幕入力、単行本や辞典などの文字データ入力など、様々です。
知識や資格は不要で、基本的なPCスキルさえあれば誰でも参入しやすい仕事として人気が高いです。
封入作業
封入作業とは、チラシやパンフレットなどを折ったり、封筒に入れて郵送物を完成させる仕事です。
家で座ってできるのがメリットですが、納品物を保管しておくスペースの確保が必要になるなどのデメリットがあります。
ただ、誰でもできる簡単作業というので気軽に始めることができるでしょう。
WEBデザイン
WEBデザインは、ホームページなどのWEBサイト、広告バナーやポスターなどを、見やすく魅力的にデザインする仕事です。
グラフィック、コーディングなどのスキルを習得する必要がありますが、案件単価は比較的高い傾向にあります。
自分の作ったものが世にでるやりがいがあると人気の高い副業になっています。
動画編集
動画編集は、用意された動画素材をカットしたり効果音をつけたりしながら、一本の見やすい動画に編集する仕事です。
企業のSNSや、インフルエンサー・YouTuberの動画編集、ECサイトに掲載する商品動画の制作など、仕事内容は幅広いです。
難しいスキルは必要ありませんが、クライアントの要望に沿いながら魅力的な動画に仕上げる工夫は必要になってくるでしょう。
SNS運用代行
SNS運用代行は、Instagram、X(旧Twitter)、TIkTokなど、企業や個人のSNSを代わりに運用する仕事です。
マニュアルに沿って作業する、投稿を考えて作る、データ分析までまとめる、など案件によって作業内容は幅広いです。
PCがなくてもできる作業内容もあるため、スマホで気軽に始めたいという方にもおすすめです。
副業がバレない方法|まとめ
会社員が副業するときにバレないための方法や仕事についてまとめました。
基本的にはしっかり対策をしていれば副業がバレる確率はかなり抑えられますが、絶対ということではないのでバレた時の身の振り方を考えておくことも大切です。
副業が自分の人生を豊かにする第一歩となるように、どんな仕事がいいのかもよく調べて検討するようにしましょう。