「就活頑張ってるのに内定なし、次もどうせ落ちる…」「就活でメンタルボロボロ、もうやめたい」
こんな風に落ち込んで就活に疲れ切ってしまっていませんか?
「就活をやめたい」と思う就活生は少なくありませんが、その原因はさまざまで対処法もそれぞれ異なります。
今回はそれらをご紹介するとともに、就活をしない場合の選択肢やそのメリットデメリットについても解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
就活やめたいと思う就活生はたくさんいる
ゴールが見えない就活の中で、就活を辞めたいと思う人は少なくありません。
自由だった学生から、急に社会人としてのマナーや心構えを求められるギャップがしんどく感じたり、頑張っても頑張っても内定が出なかったり、就活中に辛いと感じることは多くあると思います。
しかし、ここで焦って適当に早く終わらせようとしたり、安易に辞める選択肢をとることはおすすめできません。
就活は企業と就活生とのマッチングの場であり、内定がもらえなくても、あなた自身が否定されているわけではありません。
なので、まずは自分が今何がしんどくて「就活辞めたい…」と感じているのかを明確にして、次の行動をどうするのかを一緒に考えていきましょう。
就活やめたいと思う原因
就活を辞めたいと思う原因は人によって異なります。
いずれも大きなストレスがかかるものなので、やめたいと思うのは当然のことです。
まずは自分に当てはまる原因を見つけていきましょう。
内定がもらえなくて辛いから
「頑張って書いたエントリーシートが通らない」
「面接をたくさん受けているのに1つも内定がもらえない」
「最終面接まで行ったのに落とされた」
そんな状況が続くと就活をやめたいと思うのも無理はありません。
さらにそんな中、周りの友人たちが次々と内定をもらうようになってきていたら、ますます辛い気持ちになってしまうでしょう。
スケジュールが詰まりすぎているから
就活生と言っても、就活に専念できるわけではありません。
- 就活のお金や生活費のためにバイトが減らせない
- 単位を取るために授業を休めない
- 卒業研究やゼミで忙しい
- 部活やサークルが休めない
こんなふうに、就活以外にも学業やアルバイトなど、やることがたくさんあるとスケジュール管理が大変になり、精神的にも肉体的にもしんどくなってしまいます。
お金がかかりすぎているから
就職みらい研究所の「2024年卒 就職活動TOPIC」によると、『就職活動費用は平均8万2,905円』というデータが出ています。
就活にかかるお金の内訳は以下のものがあります。
・交通費
・スーツやカバン、靴などの被服費
・宿泊費
・飲食費
・書籍費
・スキルアップ費用
特に交通費においては、コロナ以降、対面での選考が増えたことで2022年から増え続けています。
就活が長引けば長引くほどお金もかかってくるので、「就活辞めたい…」と疲弊してしまうのも無理はありません。
面接の重圧に耐えられないから
面接がプレッシャーになって耐えられないと感じる就活生はとても多いです。
- 面接の空気感が苦手でうまく話せない
- 相手にどう思われているか気になりすぎて辛い
- 面接で不採用が続いて自信がない
- 面接官に人格否定されるような発言をされた
- 圧迫面接でメンタルがやられてしまった
このように面接の重圧を感じる理由は人それぞれです。
やっと面接を乗り越えても不採用、面接してまた不採用…と繰り返す度に、「また落とされるかも…」と、どんどん重圧を感じるようになってしまうでしょう。
自分のやりたいことがわからないから
自分のやりたいことが特にないと思っている人にとっては、就活のモチベーションがなかなか上がりにくいものです。
面接やエントリーシートで「入社後、弊社でやりたいことはありますか?」という質問が頻繁に登場します。
就活生になった途端に、「会社でやりたいこと」を考えろと言われても難しいのですが、このやりたいことがないために就活の意味を見出せずに「辞めたい」と感じるようになってしまうのです。
就活やめた場合の選択肢
就活は、「就職」するために行うものなので、就活しないということは就職しないで生活していくということになります。
その場合の選択肢について以下に解説していきます。
休学する
就活をしないために、休学するという選択肢があります。
「逃げ」と思われがちですが実はメリットは大きく、休学でできた時間でいろんな経験をすることができます。
特に、やりたいことが見つからずに就活が辛くなっている人は、休学してできることを増やす、というのも一つの手です。
ただし学校によっては休学中にも授業料や在学費が必要になるため、学校側によく確認するようにしましょう。
進学する
大学卒業後も自分の研究を突き詰めたい人や、希望する就職先に「院卒」が条件にある場合は大学院への進学を選ぶパターンは多いです。
また、卒業する大学よりも、さらにレベルの高い大学院に入学することで最終学歴を更新することも可能です。
ただし、院生の就活は1年生の秋から開始されるため、進学してもすぐに就活をする必要があるということは覚えておきましょう。
フリーターになる
フリーターとして、パートやアルバイトで働くという選択肢もあります。
正社員とは異なり、休日や勤務日数、時間などを自由に決められるというメリットがありますが、デメリットとしては正社員よりも給与が低いことや、社会的信用を得られない場合があることです。
フリーランスになる
就職したら自分の理想が実現しない、会社に縛られずに仕事したい、という場合は、フリーランスとして働く選択肢がおすすめです。
Webデザイナー、プログラマー、インフルエンサー、カメラマン、美容師、税理士など、その職種はさまざまです。
働き方や仕事内容を自由に選べる一方で、スケジュール管理から確定申告や各種保険の手続きまで、なんでも自分で責任を持って行う必要が出てきます。
留学・ワーキングホリデーに行く
就職する前に、海外に出て色々経験してみたい、英語力を上げたい、という人は海外留学やワーキングホリデーという選択肢もおすすめです。
卒業後3年以内であれば、帰国後に新卒採用できる企業は増えてきているため、新卒を捨てたくない人でも大丈夫です。
ただし、この経験を帰国後の就活で活かすためには、目的を持って行動することが大切です。
何を学んだのか、どう成長したのか、そしてそれをどう活かすかなどについてはっきりさせておくことを頭に入れておきましょう。
就活やめてよかった?メリットとデメリット
文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)の公表について」によると、令和5年3月卒業の大学生のうち就職した人の割合は75.9%となっています。
つまり、残りの24.1%、約4人に1人が就職しなかったことになります。
では実際、就職しない選択肢を取った時のメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
就活を辞めるメリット
就活を辞めるメリットは以下の通りです。
なんでも自分で決められる
どんな仕事をするか、いつ起きて寝るのか、仕事をする時間、日数など、なんでも自分で決めることができます。
会社員の場合は決まった時間、日数で働くことになるため、それを窮屈に感じる人もいるでしょう。
朝はゆっくりしたい、休日も自分で決めたいなど、働き方の理想がある人は検討してみても良いかもしれません。
自己投資の時間が作れる
働き方、働く時間などは自分で決められるため、会社員よりも自己投資や自分磨きの時間が作りやすいです。
会社員として働く場合は、基本的に8時間労働×週5日、会社によってはこれに残業が追加されるので、自己投資の時間をなかなか作れない人も多いです。
自己投資してスキルをつけることで、やりたい仕事に繋げるなど、夢の実現に向かいやすくなります。
組織の人間関係に悩まなくて良い
企業などの組織に属さないため、人間関係で悩むことが少なくなります。
職種によりますが、基本的に一人で作業を進めることが多く、面倒な人間関係に巻き込まれたり、苦手な上司と毎日顔を合わせたりというストレスはかなり抑えられるでしょう。
収入に上限がない
フリーターやフリーランスは、給料が決まっていないので自分の働き次第で、頑張った分だけ収入を増やすことができます。
ただし、体調管理やスケジュール管理をしながら仕事をしていく計画性が重要になってきます。
就活を辞めるデメリット
就活を辞めるデメリットは以下の通りです。
収入が不安定
就活をしないでフリーランスやフリーターになる場合は、収入が不安定というデメリットがあります。
自分の頑張りや、仕事の仕方次第で毎月の収入は変わるものなので、毎月安定した給与が欲しいという場合はよく考えておく必要があります。
社会的信用が低い
就活をしないでフリーランスやフリーターになる場合は、社会的信用が低いということもデメリットになります。
クレジットカードの審査が通りにくい、ローンが組めないなどの可能性を視野に入れておきましょう。
福利厚生が受けられない
正社員の場合、社会保険、家賃補助などの福利厚生が受けられますが、そうでなければ受けられない場合が多いです。
特にフリーランスの場合は、厚生年金に加入できない、社会保険全額負担などがデメリットとして考えられます。
モチベーションの維持が大変
会社に所属せず、一人で仕事をするフリーランスの場合は、孤独との戦いになることもあります。
一日中誰とも話をせずに、ひたすらパソコンと向き合う日も少なくないのが現実です。
励まし合う仲間が欲しいという人にとって、黙々と一人でやり続けるというのが苦痛に感じるようになってくる人もいます。
「就活をやめたい」状態から抜け出す対処法
「やっぱり就活でもう1回頑張ってみる!」と少しでも思ったなら、今の就活に対するネガティブから抜け出して、前を向くことが大切です。
そのために必要な対処法を以下にご紹介していきます。
周りと比べるのを辞める
「友達が内定をすでに何社持っている」
「自分は書類選考で苦戦しているのに面接に進んでる友達がいる」
このように、就活を進めていると、周りと比べてしまいたくなってしまいますよね。
ですがこの内定数や就活の進み具合で優劣をつけてしまうと、自分の進むべき道を見失って負の連鎖を引き起こしてしまいます。
例え仲の良い友人でも、やりたいこと、価値観、人生に求めているものは、全く異なります。
目指す先が違う人と「就活の成功」を比較しても意味がないので、「自分にあった企業」を見極めるための行動にしっかりと目を向けていきましょう。
不採用はただのミスマッチと捉える
不採用が続くと、「自分は必要とされない人間なんだ」と自己否定的な考えに陥りがちですが、企業はあなたのことを否定しているわけでは決してありません。
そもそも、就活は企業と就活生がお互いに「マッチング」するかどうかを確かめあう、対等な関係性で成り立っています。
不採用ということは、「そもそもやりたいことが違うのでは?」「この企業ではこの人の強みが発揮できないのでは?」というふうに、企業側が捉えたということでもあります。
そういう場合は仮に入社できても、「思ってたのと違う」となり、早期離職に繋がることもあるため、”不採用=ただ合わなかっただけ”と考えるように切り替えることも大切です。
将来どうなりたいのか具体的に考える
焦って就活を進める前に、将来自分がどんな人生を歩みたいのか、どんな人間になりたいのかをじっくり考えてみましょう。
この時大事なのは、世間一般の普通や、親に求められていることを一旦取り払って、自由に考えてみることです。
- 仕事面:どんなふうに仕事したいか、どんなやりがいが欲しいか
- プライベート面:どんな暮らしがしたいか、どんな人と一緒に過ごしたいのか
これらの実現のために必要な収入や働き方を具体的に出したら、今の自分と理想の将来とのギャップを埋めるためにどんなことが必要かを書き出しましょう。
このように理想から逆算して、1年後、3年後、5年後、と目標を区切って用意すると、今どうするべきかが見えてくるはずです。
内定を諦めないなら、今すぐやること
「内定獲得のために頑張りたい!」とまた思えるようになったら、いますぐ行動を始めましょう。
内定に近づくために重要なことを以下に解説します。
自己分析を見直す
自己分析は、一度やって終わりではありません。
選考に落ち続けた、最終面接で落とされた、受け答えがうまくできなかった、ということがあれば自己分析をやり直すことは、選考通過率を高めるためにも重要です。
自己分析は、以下の7ステップをぜひ参考にしてみてくださいね。
①高校〜大学エピソードを書き出す
- 印象に残っていること
- 頑張ったこと
- 悔しかったこと
②①のエピソードから強み・弱みを考える
- アルバイトで活躍できたことは?
- 部活で失敗したことは?
→どんな力がある?入社後どんなことができそう?失敗から学んだ弱みをどう克服する?
③②のエピソードを2つ選んで文章にする(自己PR、ガクチカ)
(構成例)
- 私には⚪︎⚪︎な力があります。
→具体エピソード(どんな問題にどう考えてどう行動したのか)
→どんな学びがあったのか、今後にどう活かすのか。
④気になる業界・職種・企業を一つずつ選ぶ
⑤業界や職種、企業について調べながら、興味をもったきっかけを考える
⑥企業の事業内容や社風を調べて、「いいな!」と思う理由を書く
- どんなキャリアが形成できそうか
- 理念やこだわりのどこが魅力か
⑦①〜⑥から「ガクチカ」「自己PR」「志望動機」を書く
- ガクチカ
大学では〜〜に取り組みました。〜〜な困難に直面し、〜と考え、〜をすることで乗り越えた結果、〜〜することができました。
- 自己PR
強みは〜です。〜の際に、〜の問題があり、〜して〜な結果を出せました。この強みを、〜〜
- 志望動機
〜〜したく、志望します。きっかけは〜。貴社の〜に惹かれました。入社後に〜していきます。
選考での改善点を見直す
まずは、過去の選考を一つずつ振り返って、改善点を見つけ出しましょう。
- 身だしなみや時間などマナーは守れていたか
- 相手の目を見てはっきり話せたか
- 面接で何を聞かれたか、自分の回答はどうだったか
- 提出書類と一貫して受け答えができたか
- 結論から話すなど、わかりやすい回答ができたか
- 自己PRは準備通りか、飛ばして話したのか
なるべくその面接で起きたこと、当時の状況などを正確に思い出す作業が必要ですが、これを記録してまとめられると自分の改善点が見えてきます。
志望業界を見直して他の業界の企業に目をむける
就活がうまくいかない時は、そもそも目指す方向性が間違っている可能性も考えられます。
もし最初から一つの業界に絞っていて、「それ以外は考えない」というスタンスであればもったいないです。
例えば「楽しそうだからエンタメ業界!」「かっこ良いから⚪︎⚪︎」という先入観や思い込みで選んでいる場合は、自分の強みを活かしきれておらず、なかなか企業ともマッチしないことが多いです。
他の業界にも視野を広げることで、内定の可能性はグッと高まります。
途中で方向転換しても出遅れるなんてことはありませんので、心機一転して新しい志望業界について、自分の強みが活かせるかという視点も持ちながらしっかり調べてみましょう。
逆求人サイトに登録してスカウトをもらう
少しでも早く就活を終わらせたい!という場合は、逆求人サイトに登録して企業からのスカウトをもらうという方法がおすすめです。
プロフィールなどの情報を入力しておくと、企業からのスカウトや面接オファーが届くため、自分で苦労して探さなくても企業の方から見つけてもらうことができるのです。
ただ、面接オファーがきたからといって内定が確実なわけではないため、自己分析や過去の選考の振り返りはしっかり進めておくことも大切です。
就活は休憩しても良い!リフレッシュ方法
就活は、気持ちが落ち込んだまま続けてもパフォーマンスが上がりません。
就活をやめたいと思うようになったら、思い切って一時的に辞めてみるのも一つの手です。
おすすめのリフレッシュ方法を以下にご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
好きなことだけする日を作る
就活のことで頭がいっぱいになって疲弊していると、気持ちの切り替えもなかなかうまくできないものです。
なので、思い切って一日中、好きなことだけをする日を作ってみましょう。
映画をたくさんみたり、気になってたカフェを巡ってみたり、推し活をしたり…気持ちがワクワクするようなことにたくさん時間を使ってリフレッシュするのがおすすめです。
体を動かす
ストレス解消にもってこいなのが、体を動かすことです。
10分でも、20分でもいいので、簡単なストレッチをしたり、散歩がてら公園に出向いてみたりすると良いリフレッシュになります。
ネガティブな気持ちを発散させたり、睡眠リズムを整える作用もあるので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。
自然の中に行ってゆっくりする
就活中だと、なかなか自然を感じるような時間を取ることが難しいです。
近場でも、日帰りでも、一泊旅行でも良いので、日常から離れて自然の中でゆっくりする時間を作ってみましょう。
帰ってきた時に、「よし、また頑張るか」とスイッチの切り替えができるようになるはずです。
まとめ
「就活を辞めたい」と思うのは、それだけ今まで頑張ってきた証拠でもあります。
ですが、頑張り方を間違えていて気付けなかったり、辞めたいと思う気持ちの正体を突き止められていないと、今後も辛い気持ちを抱えたまま落ち込んでしまうことになりかねません。
まずは今の自分がどんな状態かを振り返って、将来はどうなりたいのか、就活は本当に辞めてもいいのかといった視点から考え始めてみてくださいね。