就活頑張ってるのにうまくいかなくて辛い…。
就活で全落ちしてて辛い…自分はもうだめかもしれない…。
就活で内定がもらえないことが続くと、自分を否定されている気持ちになったり、このまま就職できないんじゃないかと不安になってしまったりしますよね。
就活がうまくいかないと感じているなら、その原因を押さえられるかどうかで、今後の就活が大きく変わります。
今後の就活を好転させたいなら、まずはその原因を知って、適切な対策をするところから始めていきましょう。
この記事では、就活がうまくいかない人の特徴や原因、対策についてしっかり解説していくので、明日からの就活にぜひ役立ててみてくださいね。
就活でうまくいかない人の割合
就活でうまくいかないと感じて落ち込む就活生は少なくありません。
「第一志望の企業が不採用だった」
「書類選考で落ちまくっている」
「何社も受けているのに内定がもらえない」
「面接対策したのに答えられなかった」
このように、うまくいかなかったと感じる瞬間はたくさんあります。
特に、受けても受けても内定が出ないというのは辛いですよね。
では、実際にどのくらいの就活生がうまくいかない状況にあるのか、その割合を確認してみましょう。
就活では平均28.46社落ちる
リクルートの就職白書2023によると、2023卒の平均内定企業数は2.52社となっています。
しかし、プレエントリーは平均30.98社となっているため、落ちている数は28.46社ということがわかります。
つまりエントリーしても、9割の企業からは内定がもらえないということになります。
2.5人に1人は第一志望へいけない
同調査では第一志望への入社ができた就活生は約6割とのデータがありました。
つまり2.5人に1人は第一志望ではない企業を選ぶことになります。
第一志望のために色々頑張ってきたのに、落ちてしまうのはとても辛いですよね。
しかし、ここで避けたいのは第一志望に落ちたことで就活のやる気がなくなってしまって、その後の就活が手につかなくなってしまうことです。
必ず全員が第一志望へ進めるわけではないということを頭において、気持ちを切り替えることも大切です。
内定が0の人の割合
文部科学省の「令和4年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(2/1現在)」によると大学生の就職内定率は90.9%となります。
つまり、卒業目前にして内定がもらえていない人は9.1%、100人中9人は内定0の状態ということになります。
「内定0は自分だけ、こんな自分はもうだめなんだ」と思いたくなる気持ちもわかります。
ですが就活は「マッチング」の場であって、あなたの価値を左右するものではありません。
ミスマッチな企業に採用されるより、少し時間をかけてでも自分の”就活の軸”にちゃんとマッチする1社からの内定を、まずは目指していきましょう。
就活でうまくいかない人の特徴と原因13選
就活でうまく行かない人には、以下のような原因が考えられます。
自己分析があいまい
就活において、自己分析は重要なステップになります。
自己分析で自己理解が深まることで、企業に自分を採用するメリットや、自分の魅力をしっかり伝えられるようになります。
しかし、この自己分析が曖昧だと以下のような状態に陥ってしまいます。
- 自分の強み・弱みがわからない
- アピールポイントや特徴がわからない
- 自分のやりたいこと・興味のあることがわからない
エントリーシートや面接の受け答えでも「自分を知ってもらうためのアピールができない」、「自分の強みを伝えられない」ということが起きてしまいます。
企業研究が甘い
企業研究が甘いと、自分に合った企業を選べなかったり、志望動機が浅いものになってしまったりします。
そのため説得力が低くなり、「この人はうちへの志望度が低いな」と見なされて不採用になってしまうことがあります。
また仮に入社できたとしても、「思っていたのとなんか違う」となり、就活をやり直したり、早期退職したりしてしまうことにもなります。
エントリー数が30社以下
そもそものエントリー数が少ないということも原因の一つとして考えられます。
リクルートの就職白書2023によると、2023年卒の大学生のプレエントリー数は平均30.98社となっています。
つまりこれよりもエントリー数が少ない場合は、単純にチャンスがある企業との出会いの場が少なすぎることが考えられます。
業界を絞りすぎている
自己分析の結果にこだわって、志望業界を一つに絞ってしまっていませんか?
業界を絞ることで、業界研究が効率的にできたり、エントリーシートが充実したりしますよね。
ですが業界を一つに絞ってしまうことで、視野が狭まり、受けられる企業の幅が減ってしまうというデメリットもあります。
その業界と実は相性が悪かったという場合、「受けても受けても内定が出ない…」という最悪のケースに陥ってしまうこともあるのです。
知っている企業にだけエントリーしている
名前を知っている企業や、大企業など、人気の企業ばかりを受けるのはリスクが高いです。
人気の企業は倍率も高く、当然落ちる確率も高くなります。
不採用が続いてしまうと自信喪失に繋がり、その後の就活でやる気が出なかったり、就活そのものをやめてしまったりということにもなりかねません。
志望動機が浅い
志望動機が浅く、説得力にかけていると判断されると就活はうまくいかないです。
どの企業でも当てはまる文言を使いまわしていたり、企業ホームページの内容を写しただけのような内容では、企業側に「この企業で頑張りたい!」という思いが伝わりません。
志望度が低いと見なされ、「会って話してみたい!」と思ってもらえずに落とされてしまいます。
ESや履歴書の完成度が低い
書類選考の時点でよく落とされるという場合は、エントリーシートや履歴書を見直す必要があります。
適性検査の対策ができていない
適性検査の対策も、就活において重要な役割をはたします。
適性検査は、企業側が「社会人として最低限の教養や知識があるか」を判断し、効率的に人数を絞り込むために行われます。
適性検査の対策不足で落とされてしまうと、面接に進んであなたの本当の人柄やアピールポイントを伝えることができないのでとても勿体無いです。
第一印象が悪い
就活において、最低限のマナーや身だしなみが守れていないことで、「この人は入社してからも何か問題を起こすかも…」といった印象をもたれてしまうことがあります。
あなた自身の人間性やスキルを見る前に、第一印象だけで不採用にしてしまう場合があるため、今一度ビジネスマナーや身だしなみを見直すことも重要です。
基本的なコミュニケーションができていない
就活では、基本的なコミュニケーション能力が重視される場でもあります。
仕事において、他者との協力や交渉する力を身につけていくためにコミュニケーションは必要不可欠です。
そのため面接やグループディスカッションの場においては、「意見をわかりやすく伝えられるか」「相手の意図を汲み取れるか」という基本的なコミュニケーション能力をみられます。
つまり、暗記したことだけで乗り切ろうとしていたり、相手の質問の意図とズレた回答をしてしまうとコミュニケーション能力が不足していると判断されてしまうこともあります。
面接練習が足りない
就活の面接では、基本的なマナーや大体の流れが決まっているため、対策次第で確実に答えられる質問もあります。
しかし、実際の面接で緊張してしまうと思っているよりうまく話せなくなってしまったり、無意識のうちに普段の癖が出てしまったりします。
履歴書に書いたことや、ホームページを見てメモしたことを話せればいいやと考えがちですが、いざ話し言葉に変換して伝えるということは実は難しいです。
面接官に「この人は面接対策してこなかったな」と思われてしまうと、そこで落とされてしまうことに繋がります。
選考で嘘をついている
選考時に、自分のことを良く見せるためにつく嘘はほとんどの場合で見破られてしまいます。
嘘の話について掘り下げられた時にオドオドしたり、矛盾点が生じたり、具体性が乏しかったりすることで気づかれることが多いようです。
人のエピソードを自分のものにしたり、やったことがないことをあたかもやったかのように盛って話すのはマイナスイメージになるようです。
ただし、入社の意欲が感じられる話し方ができるとプラスに評価されることもあるため、事実に基づいてポジティブに伝えるという意識が大切になります。
選考後に振り返りをしていない
就活は失敗があって当然です。
ほとんどの就活生にとって初めての経験なので、わからなかったりうまくいかなかったりするのは大前提と考えて良いでしょう。
しかし、ここで大事なのは「振り返りをする」ということです。
うまくいかなかった時こそ、原因を探して次の対策に繋げなければいけませんが、そのまま放置してしまうと、やはり同じ失敗を繰り返してしまうことになります。
就活がうまくいかない時の対策
就活がうまくいかない原因がわかったら、以下の項目を参考に対策していきましょう。
希望する業界や企業の幅を広げる
希望していた業界や企業を絞りすぎていた人は、さっそく幅を広げるようにしてみましょう。
立て続けに選考に落ちて「就活うまくいかない…」と落ち込んでいる場合は、別な業界や、中小企業やベンチャー企業にも目を向けてみましょう。
業界は主に8つに分けることができ、以下のものがあります。
・メーカー:モノを作る
・商社:モノを動かして利益を得る
・小売:モノを売る
・金融:お金を動かして利益を得る
・サービス:形のないものを売る
・ソフトウェア・通信:情報に付加価値をつけて売る
・マスコミ:情報を大勢の人に一度に伝達して利益を得る
・官公庁・公社・団体:国と地方公共団体の役所
「自分にはここだ!」と業界や企業から決めつけてしまうのはもったいないです。
「ものづくりがしたい」「人をサポートしたい」など、仕事内容やどんなことがしたいかから考えて、もう一度視野を広げて考えてみましょう。
就活の軸を見直す
就活の軸とは、就活において会社や仕事を選ぶ上で譲れない条件のことをいいます。
主に、以下の4つに分類することができます。
①どんな人と働きたいか
②どんな業務に関わりたいか
③どんな理念に共感するのか
④どんな待遇や環境で働きたいのか
企業としては、「就活生がどんな価値観を持っているのか」「なぜこの企業でなければダメなのか」といったことを知りたいです。
就活の軸を明確にしておくことで、面接で深ぼられても自分なりの答えをはっきり伝えることができ、就活に有利に活かすことができます。
企業研究をしっかり行う
就活で求められる企業研究は、様々な角度から企業の特性を明らかにすることです。
事業内容から、業界における立ち位置、業務が革新的なのか保守的なのか、他社との違いなど、調べるべき内容は多岐に渡ります。
内定を勝ち取るための企業研究は、以下の6つのポイントを抑えるようにしましょう。
①企業概要を知る:従業員数、事業所、資本金、理念など
②企業の強みを知る:同業他社との比較、主力商品やサービスなど
③企業の動向を把握:業界ニュースや企業環境を取り巻く一般のニュースなど
④経営トップの考え方を知る:経営陣のSNS・メディア、書籍などで目指す方向性を把握
⑤社風を知る:会社説明会、採用情報での人材像や社員情報の収集
⑥社員の生の声を聞く:OB・OG訪問など
これらの情報を整理することで、「この企業がいいんです!」と明確にアピールできたり、入社後のミスマッチを防いだりすることに繋がります。
気になる企業が見つかったら、以上の6つのポイントを抑えながら企業研究を進めてみてください。
自己分析をさらに深める
就活がうまくいかないと感じた時は、初心に帰って自己分析を行ってみるようにしましょう。
自己分析がしっかりできると受け答えに一貫性がでたり、自分の魅力を企業にアピールすることができて、選考通過率が高まります。
自己分析はただやるのではなくて、その目的をはっきりさせておくことで、メリットを就活で活かすことができます。
・自己理解を深めることで適性・適職を知る
・面接官に自分の魅力・強みをアピールできる
・就活の軸を明確にできる
自己分析をやり直す際は、以上の3つの目的を達成できるように意識して進めてみるようにしましょう。
身だしなみ・ビジネスマナーを再確認
面接では、最低限の身だしなみ・ビジネスマナーができているかどうかはよくみられています。
人の印象は出会って3〜5秒で決まると言われ、第一印象に直結してくるポイントになります。
まずは以下の点について、再確認してみましょう。
ビジネスマナー | 身だしなみ |
---|---|
・時間が守れているか ・挨拶がはっきりしているか ・落ち着きがあるか ・お辞儀やノックなどのマナー ・言葉遣いが適切か | ・髪型は清潔か ・髪色が派手すぎないか ・スーツがシワシワじゃないか ・スーツのサイズがあっているか ・靴が汚れていないか |
面接の定番の質問は押さえておく
面接官は、就活生の人柄・志望度・企業に対する理解度を知って、企業と就活生がマッチするかどうかを確かめたいと考えています。
まずは定番の質問を押さえた上で、口コミサイトやOB・OG訪問などで、その企業ならではの質問があるかを把握して臨むようにしましょう。
定番の質問については以下の項目を参考にしてみてくださいね。
・自己紹介をしてください。
・自己PRをしてください。
・志望動機を教えてください。
・学生時代に頑張ったことはなんでしたか?
・就職したらやりたい仕事は何ですか?
・長所と短所を教えてください。
・失敗した経験について教えてください
・他社の選考状況を教えてください。
・10年後に何をしていると思いますか?
・最後に質問はありますか?
選考後に質問と回答を振り返る
選考は終わったら終わりではなく、次に活かすために有効活用することが大切です。
面接後は、すぐに【質問されたこと】と【自分の回答】を思い出して整理することも大切です。
客観的にみて、自分は本当に伝えたいことが伝えられたか、対策していたのにうまく答えられなかった質問は何か、などを可視化して、その原因を考えて次の選考に活かすようにしましょう。
これを繰り返していくことで、採用に繋がる面接へと改善していくことができるようになります。
就活が辛いなら、とりあえずこれだけ押さえよう
就活が辛くて、もう色々頑張る気力がない…。
そんな時は、とにかくこれだけ押さえておけばOKというポイントを3つご紹介します。
とにかく結論から伝える
面接においても、書類においても、「まずは結論から」ということを意識しておきましょう。
自分の意見をわかりやすく伝えるために結論を最初に持ってくることは有効です。
「私の長所は協調性があることです。学生時代のサークル活動で〜」と話すのと、「学生時代にサークル活動でみんなの意見をまとめたり、〜〜〜協調性を身につけました。」と話すのとでは、伝わりやすさが違いますよね?
限られた時間で相手にアピールしたいことをしっかり伝えるためにも、「結論から」を意識するようにしてみてくださいね。
とにかく面接官とアイコンタクトをとる
面接の時は、緊張しても、しっかり面接官の目を見るようにしてみましょう。
- 話をしっかり聞いている
- 面接官に関心があると感じる
目を見ることでこのような印象を与えることができ、「この就活生には熱意がある!」と感じられやすいです。
目を直視するのが難しければ、眉間やネクタイの結び目あたりを見る時間も挟んでみましょう。
とにかく姿勢を正す
面接の最中の姿勢を正すだけでも、面接官に与える印象はグッとよくなります。
- 第一印象が良い
- 堂々として見える
- 声の通りが良くなる
など、メリットは様々です。
話すのに戸惑ったり、うまく答えられないタイミングがあっても、姿勢さえよければ好印象を持たれることは多いです。
まずは日頃の姿勢から背筋を伸ばすように心がけていきましょう。
それでもうまくいかない場合の対策
色々対策をして頑張ってみたけど、どうしても就活がうまくいかない…。
もう無理かもしれない、と思った時でも必ず突破口が見つかるはずです。
どうしてもうまくいかないと感じた時は、以下の項目を参考にしてみてくださいね。
面接後にフィードバックをもらう
自分がやってみたことに対して評価やフィードバックをもらうということは、就活だけでなく自分の成長のためにも重要なことです。
面接終了後に、面接官から「今日の面接のフィードバックをします」と教えてくれる場合もありますが、基本的には限られた時間でそのような対応をしてくれる企業は多くはありません。
そのため、自分からフィードバックを取りに行くことも大切です。
面接の最後に「何か質問はありますか?」と逆質問のタイミングで聞いたり、メールのやりとりがあるならメールで聞くのも良いでしょう。
もし聞く場合は、以下のように理由とどんなアドバイスが欲しいのかを明確にするとより良いです。
- 簡潔にわかりやすい回答を心がけていましたが、どのような印象をおもちになりましたでしょうか?
- 〜の質問の回答に自信がなかったのですが、回答内容にアドバイスをいただきたいです。
秋採用に挑戦する
就活がうまくいかない状況が続き、夏の時点で内定がないという場合は、秋採用のチャンスを狙ってみましょう。
特にベンチャー企業や中小企業で秋採用を実施するところは多いです。
企業ホームページや求人サイトをよく見たり、合同説明会に参加したりして情報収集は怠らないようにしましょう。
ただし、秋採用での選考を受けている理由を聞かれた時は「内定がもらえていないから」というネガティブなものではなく、「今までこんな学びがあって、どう改善した」などと前向きなものを答えられるように準備しておきましょう。
就活以外の選択肢も視野に入れる
実は選択肢は就活だけではありません。
今年の就職を諦めて就職留年、就職浪人を選ぶ人もいます。
その場合は時間に少し余裕が生まれるので、それまでにスキルを身につけたり、資格取得したりして、レベルアップした状態でまた就活に臨むことができます。
またそもそも就活を辞めて、進学する人、海外留学に行く人、フリーランスとして生きる人など、道は一つではありません。
それぞれのメリットやデメリットをよく調べた上で、やってみたいことにチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
就活で人生は決まらない
就活でいくら落ち続けたとしても、あなた自身が否定されているわけでは決してありません。
「就活で今後の人生が決まる」
そんな風に思って、焦る必要はないのです。
確かに、人生を左右する一歩にはなるかもしれませんが、これだけで人生は決まりません。
就活は、企業とあなたのマッチングの機会であり、社会に出るただの通過点です。
周りと比べず、あなたの軸を大事にしながら焦らずに進んでいきましょう。
まとめ
就活がうまくいかないと、辛い、しんどいとネガティブになってしまうかもしれません。
ですが、うまくいかないのには必ず原因があります。
自分の就活がうまくいかない原因を見極めて、状況に合わせた対策を行っていきましょう。
たまには休みながら、少しでも前向きな気持ちを持って進めてみてくださいね。