「もうすぐ就活だけど、いろいろ考えたら怖くなって動けなくなった…。」
「面接ちゃんとできるのか怖いし、就活がうまく行くのか不安…。」
就活を前にして、漠然とした不安に陥っている就活生は少なくありません。
「これで人生が決まる…」と思うと怖いと感じてしまうのは当然の事かもしれません。
しかし、就活に対してネガティブな感情を抱いたままでは、就活であなたの力を発揮しきれない可能性が高いです。
この記事では、就活中の学生がどんな時に不安を感じやすいのか、いろんなパターンを解説していきます。
今のあなたの状態に近いものを見つけてその対策を打つことで、「就活が怖い」という不安を一緒に解消していきましょう。
就活が怖いと感じる人はこんな人
就活が怖いと感じることは、ほとんどの就活生に共通しています。
この就活で自分の将来が決まってしまうと思うと、漠然とした不安に襲われるのは当然と言えるでしょう。
ただし、就活が怖いと感じる原因は人それぞれ、少し異なってきます。
面接が怖いのか、選考に落ちるのが怖いのか、それとも社会人になることが怖いのか。
まずはあなたが何に対してそう感じているのか自覚することが大切です。
就活が怖い原因11選
就活が怖いと感じる原因を以下に解説していきます。
具体的な「やること」が見えていない
就活の全体像がよくわかっていないと、何からやればいいのか、どんな準備をしていけばいいのかわからず不安を抱えてしまうことがあります。
そうしているうちに、企業や会社の説明会が始まって焦ることになったり、また、色々と調べた人でも「自己分析」「面接対策」「ES」など、「やることが多い…」となって何から手をつければいいかわからず動けなくなる、なんてことになったりします。
このように漠然と「就活のために何かしなきゃ」となると、就活が怖いと感じるようになってしまいます。
企業説明会に行くのが怖い
企業説明会に行くのが怖いと感じるのは、多くの就活生が集まることや、「企業側に気の利いた質問をしなきゃ」とプレッシャーに感じていることなどが挙げられます。
周りの学生が優秀に見えたり、話についていけるかなと不安に思うことはあるかもしれません。
面接で話せるかどうか不安
面接は、多くの場合でピリピリした緊張感の中、自分のことをしっかりアピールするために話さなければいけません。
難しいことを聞かれたらどうしよう、緊張して頭が真っ白にならないか、入退室での動きでミスをしないかなど、不安に思う部分は多いと思います。
グループディスカッションが怖い
グループディスカッションが怖いと考える就活生は多いです。
ただ、一言でグループディスカッションと言っても、不安に思うことはそれぞれ異なるため、自分が以下のどれに近いか把握しておくと良いでしょう。
- 人見知りで発言すること自体が怖い
- 大勢の中でうまく意見を言えないことで評価が下がってしまうのが怖い
- 自分の意見が言えないまま進んでしまったらどうしようと不安
人と比べられることが怖い
人と比べられることが怖いと感じてしまう場合はとても多いです。
就活中は特に、内定の数や就活の進み具合など人と比べる指標がたくさんあるため、自分の就活について周囲の人から何か言われるのが怖いと思うかもしれません。
また、グループワークや集団面接など、他の人と同じ空間で就活を進める場面も出てきます。
学歴や、ガクチカなど、自分が周りよりも劣っていたらどうしようという不安も感じ、人と比べられることに対して怖いと感じてしまうこともあります。
書類選考が通らないのが怖い
最初の書類選考の時点で、結果を知るのが怖い、結果が出るまでの長い期間が怖いと感じる場合もあります。
頑張った分、通らなかった時に自分が否定されたように感じてしまい、この時点で挫折してしまう人も多いです。
しかし書類選考は避けて通れるものではないため、就活攻略のためには必ず乗り越える必要があります。
入社後になじめるか、責任もって働けるのか怖い
希望していた企業からの内定がもらえた場合でも、社会人として、会社員としてしっかりやっていけるのか不安に思う人もいます。
特に大学生から社会人になる時は、人間関係や仕事以外でも、毎朝早く起きられるかなどの生活面でも不安に思う部分が出てきます。
しかし、この不安は「社会人になる!」という自覚を持ってちゃんと仕事をしたいと考えられている証拠です。
ブラック企業に就職してしまわないか怖い
ブラック企業に入ってしまったらどうしよう…と不安に思って就活で動けなくなってしまう場合もあります。
残業が多い、休みが少ない、給与が低い、人間関係が良くない…など心配なポイントはたくさんあるでしょう。
よく言われるのは、飲食業界、タクシー業界、マスコミ業界、不動産業界などで多いと言われています。
ただしこの業界に関しては仕事の特性もあるため、これらの業界を目指す場合は多少の覚悟は必要になるかもしれません。
やりたい仕事がないのに就職するのが怖い
自分がやりたいことがわからないと、就職したい企業や興味のある仕事もわからず、就活が怖いと感じてしまうこともあります。
なんとなく適当に探してしまったところに就職して、やりたくない仕事や面白くない仕事をすることになると思えば、このままでいいのかなと不安に感じるかもしれません。
自由な時間がなくなることが怖い
就活期間は、今までの学生生活のような自由な時間を取ることが難しくなります。
慣れない就活の準備に追われ始めると、このように感じる人が多いです。
優先順位をつけられずにあれもこれもとやってしまうと、時間もどんどんなくなり、疲れもたまって気持ちの余裕もなくなっていってしまいます。
親からのプレッシャーが怖い
親からの期待がプレッシャーとなって就活が怖いと感じてしまう人も多いです。
「有名企業に入って欲しい」「⚪︎⚪︎の仕事をして欲しい」など、親が子供に期待をかけすぎる場合は、「落ちたらどうしよう」「親を裏切ってはいけない」という気持ちで自分を追い込んでしまうことになります。
「就活が怖い」を克服する方法
就活が怖いと感じる原因に合わせてしっかり対策してから就活に臨みましょう。
以下に就活が怖いと感じる人がその不安を解消するためにどうすれば良いかをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
怖いと感じているところを書き出して見える化する
まずは、自分が就活の何に対して怖いと感じているのか、不安を全て書き出してみましょう。
面接なのか、周りの目なのか、それとも社会人になることが怖いのか。
自身の問題点や課題をクリアにすることで思考が整理されて、どう動けば解決するのかが見えてきます。
就活のモチベーションも高まってくることに繋がるので、まずは思ったことをノートに書き出してみましょう。
就活の全体像を具体的に把握する
就活の全体像を把握して、「いつ」「何をするのか」を知っておきましょう。
ざっくりとした就活の流れは以下の通りです。
- インターンシップやセミナーなどで企業、業界への理解を深める
- 面接やエントリーシートの質を高めていく
- 起業説明会に参加する
- 本選考開始
このように、いつ何が始まるのかを知っておくことがとても大切です。
自分が今どの段階にいるのか、なにをするべきなのかということをしっかり把握して次の動きに繋げていくようにしましょう。
・自由な時間がなくなるのが怖い人
・企業説明会に行くのが怖い人
頼れる友人や就活仲間に相談する
就活で不安なことを友人や就活仲間に打ち明けてみましょう。
一緒に就活を進めている仲間であれば、悩みや辛さを共有できて気持ちが軽くなったり、友人の経験を聞いて自分の行動に活かすこともできます。
ただし、いくら仲の良い友人でも、お互いに気を遣う時期でもあるため、相談する相手は選んで、また相手の状況もそれとなく把握してから話をするようにしましょう。
・面接、グループディスカッションで話せるかこわい
・親からのプレッシャーが怖い
・企業説明会に行くのが怖い
・ブラック企業に就職してしまわないか怖い
自己分析で自分のことを知る
自己分析を進めることで自分の強みや、やりたい仕事、興味のある業界などが見えてきます。
自己分析のやり方は、就活エージェントサイトの診断ツールを使ったり、自分で自分の過去を深ぼってみたり、モチベーショングラフを作ってみたりなどがあります。
まずは、自分の過去の経験を整理して、その次に、それぞれ楽しい、充実していた、嫌だった、辛かったなどの感情を加えていきましょう。
やってきたことのモチベーションや、何を達成したかったのかなどを考えるきっかけに繋がり、企業に対してどう考えるかのヒントになります。
【経験→モチベーション→企業に求めることや、成し遂げたいこと】という順番で整理していくと良いでしょう。
・具体的なやることが見えていない人
・面接・グループディスカッションがこわい
・人と比べられることが怖い人
・やりたいことがない人
失敗するのは当然で、成長の糧と考える
就活はそもそも失敗がつきものです。
全部がうまくいって、全部が成功した!という人はいないでしょう。
失敗を見つめ直すことは簡単ではないですが、その原因を知って次に活かすためには必要なことでもあります。
就活だけで人生は決まらないので、むしろ今のうちに何度も失敗しておく気持ちで挑むことも大切です。
・面接が怖い人
・グループディスカッションが怖い人
・ブラック企業に就職してしまわないか怖い人
面接は「理解し合う」場と考える
面接と聞くと、「自分が試されている」「厳しく評価される場」と考えてしまっていませんか。
ですが実際は、企業と就活生は対等な立場で自分がどんな人間かを伝えると同時に、面接官の態度や話し方、逆質問で得られた情報などから、あなたが企業のことを知ることもできる、「理解し合う」場なのです。
そのため、しっかりと自分の長所、短所、どんなことを頑張ってきたのか、これから仕事をするときはどんなことを頑張りたいか、どんな能力を活かしていきたいのかなどを伝えられるようにしましょう。
ここで理解し合えないと、仮に就職できたとしても早期離職につながることもあるので、伝えたいこと、知りたいことはしっかり準備していきましょう。
・面接・グループディスカッションがこわい
・ちゃんとした会社に入れるかこわい
・入社後に馴染めるかこわい
・人と比べられるのが怖い
業界・企業研究をする
まずは業界研究で世の中にどんな業界があるのかを知ることはとても重要です。
業界全体の成長度合い、将来性や仕組みなどを理解して、自分がどんな業界で働きたいかを考えてみましょう。
世の中の業界は、大きく分けると以下の8つが挙げられます。
・メーカー(農林、水産、建設、機会など)
・商社(総合商社、食品、アパレル、通販など)
・金融(銀行、証券など)
・サービス、インフラ(不動産、鉄道、航空、福祉、教育など)
・ソフトウェア、通信(インターネット、情報処理、ゲームソフトなど)
・広告、出版、マスコミ(放送、新聞、出版、広告、芸能など)
・官公庁、公社、団体
気になる業界のWEBサイトをみたり、業界の第一線を走る企業のサイトを調べてみると、色んな興味が広がってくるかもしれません。
また業界研究セミナーや本、OB・OG訪問などでもよく知ることができます。
興味のある業界について知ることができたら、その次に企業研究として、気になる企業のホームページや、就活サイトから学んでいきましょう。
・具体的なやることが見えていない
・ちゃんとした会社に入れるか怖い人
・面接・グループディスカッションが怖い人
・選考に落ちるのが怖い人
・自由な時間がなくなるのが怖い人
就活の面接でのNGを抑えておく
あらかじめ、就活の面接でやってはいけないことを抑えておくことは、不安を解消するために有効です。
以下の基本的なNGは覚えておくようにしておきましょう。
- 遅刻してくる
- 清潔感・身だしなみが整っていない
- 言葉遣いが丁寧じゃない
- 回答が的外れ
- 批判的な意見が多い
- 暗記した答え通りに話す
・面接・グループディスカッションが怖い人
・選考に落ちるのが怖い人
・人と比べられるのが怖い人
就活エージェントに手伝ってもらう
就活エージェントとは、就活を無料で全面的にサポートしてくれるサービスのことです。
専任のキャリアアドバイザーとの個別面談で、自分の強みを洗い出したり、おすすめの企業を紹介してくれたりします。
どうしても一人での就活が不安で、動けなくなる…という人は就活エージェントを活用してみるのも一つの手です。
就活が怖くて動けない…よくある失敗例と対策
就活が怖いと感じて動けなくなってしまう就活生が、やりがちな失敗をご紹介します。
先輩の失敗を知って、しっかり対策を打つことで自分の就活をスムーズに進めていきましょう。
自分が知っている企業ばかり調べてしまった
企業選びに失敗するのが怖い、とりあえず名前を知っているし有名だから、などの理由で「知っている企業」だけに応募してしまうのはリスクが高いです。
なぜなら、そのように誰もが知っている大企業は人気が高く、競争が激しいため内定が1つももらえずに終わってしまう場合も多いのです。
興味のない企業にエントリーしまくってしまった
就活時期になると、「とにかくたくさんエントリーをたくさんしておこう!」という声も聞くと思います。
ただし、企業研究をせずにエントリーだけ大量にしてしまうと、スケジュール管理に苦労したり、自己分析や面接対策が間に合わなくなってしまったり、結果的には質の低い就活になってしまう可能性が高まってしまいます。
自己分析が甘かった
「自己分析なんて真剣にやらなくても自分のことはわかってるし…」と、自己分析を適当に済ませてしまう就活生は多いですが、これではエントリーシートの自己PRや志望動機が薄い内容になってしまいます。
また入社後、実際働いてみたら「なんか違う」と感じて早期離職につながることも少なくありません。
正直に答えすぎた
面接の失敗談で多いのが、自分のありのままを正直に伝えすぎてしまったということです。
素の自分を知ってもらうことも大切ですが、必要以上に伝えすぎることで、信用を失ってしまうケースもあります。
例えば、短所について多く語った上に、それを改善しようとしたことはないで終わってしまうと「この人は一緒に仕事しても大丈夫だろうか…」と頼りなく思われてしまうかもしれません。
面接で簡単な質問に答えられなかった
面接では、簡単な質問をされても答えられなかったという失敗談を多く耳にします。
例えばホームページに書いてあるような企業理念や、創立がいつかなど。
この質問は、企業の理解度と志望度を試されているので、これに答えられないと「準備が足りないな」と思われてしまいます。
ただ、わかっていても、緊張して頭が真っ白になってしまうこともあるでしょう。
その時に黙り込んでしまったり、的外れな回答で誤魔化してしまうと良い印象には繋がりません。
ありきたりな回答しかできず、自分をアピールできなかった
面接官の質問に対して、ありきたりな回答しかできず、アピールしたいことがちゃんとできなくて悔やまれた…という失敗も多いです。
自己分析や企業分析が中途半端だったり、予想してた質問が来た時に丸暗記した文章で答えようとすると自分らしさを出すことができず、アピール不足になってしまいます。
逆質問で評価の下がる回答をしてしまった
面接では「最後に質問はありますか」と逆質問の時間があることが多いですが、そこでアピールできずに逆に評価を落としてしまったという失敗例もあります。
評価を落としてしまう逆質問というのは、「すでに企業から説明を受けた内容」「ホームページなどで調べればわかる質問」などです。
「この人説明聞いてない、調べていないんだ」と思われないように準備しておきましょう。
(例)
・これから⚪︎⚪︎のスキルを学ぼうと考えていますが、御社で役に立ちますでしょうか
・御社では、どのような方が活躍されていますか?共通点があれば教えてください。
・御社に入社した際は全力で仕事に取り組みたいと考えていますが、どのような能力やスキルが求められますか?
・これまでに、一番達成感を感じたエピソードがあれば教えてください。
自信がなくてオドオドしてしまった
面接中、自信のなさからオドオドしてしまい、声が小さかったり、言葉に詰まってしまったりしたという失敗例もあります。
他の就活生と比べて劣っていると感じたり、「どうせ次も受からないかも」…とネガティブになると、背中が丸まってしまったり声が小さかったりと態度に出てしまいます。
自信を持ってハキハキ答えられる人と、自信なくオドオドしている人だと、やはり前者の方が採用されやすいでしょう。
面接の結果に落ち込んで、次に向けて動けなくなった
せっかく面接まで進んでも不採用通知ばかり受け取ってしまうと、大きなストレスを感じて落ち込んでしまうのは無理もありません。
自分に魅力がないのかも、社会から必要とされないのかもと不安になって、「どうせ次もダメなんだ」と動けなくなってしまう就活生は少なくありません。
就活がどうしても怖い時は就活以外の道もある
「就活が怖い」と思う気持ちを解消するための解決策や、避けるべき失敗と対策について述べてきましたが、それでもどうしても怖いという場合は、以下の選択を検討してみるのも良いでしょう。
休学して就活準備期間を作る
休学の場合は、「新卒」をとっておけるというメリットがあります。
休学中に、就活の準備をする時間はたくさん作れるので、その間に自己分析を徹底したり、業界・企業研究を納得いくまで進めてみたり、語学を学んでスキルアップしてみたり、公務員の勉強をしてみたり…ということができます。
ただし、休学中でも学費がかかる可能性はあるため、検討したい方は自分の通っている学校に確認するようにしましょう。
パート・アルバイトしながらやりたいことを探す
無理に正社員を目指さなくても、パートやアルバイトなどで生計を立てていく方法もあります。
メリットとしては、勤務日や勤務時間が自分で自由に決められるので、自由度は高く、時間を作って好きなことを勉強したり、資格をとったり、新しいチャレンジをしやすいでしょう。
ただし、正社員に比べて年収が低い、雇用が不安定などのデメリットもあり、場所によっては国民年金や住民税などは自分で払う必要も出てきます。
スキルを身につけてフリーランスになる
学生の間に稼げるスキルを身につけておけば、フリーランスとして働くというのも一つの方法です。
フリーランスとは、会社には所属せず、独立して自分で事業を行う個人のことです。
企業から直接仕事をもらい受けたり、自分でサロンや講座を立ち上げて技術や知識を提供したり、仕事内容は様々です。
メリットとしては時間や場所に縛られず、自分で全て決めることができるため、「好きな時間・場所で自由に働きたい」といった方にはおすすめです。
まとめ
就活が怖いと感じるのは特別なことではなく、多くの就活生が同じように不安に思っています。
大切なのは、ここで自分が怖いと感じている原因を突き止めて、それを克服するためにどうすれば良いかを知ることです。
具体的にどうすれば良いかがわかると、次の行動に自然と繋がってきますし、頭の中もどんどんクリアになっていくはずです。
今回ご紹介した内容を参考にして、まずは小さなことから始めてみましょう。