「フリーランスって会社員より自由なイメージがあるけど、実際はそんな楽しい世界ではないのでは…?」
フリーランスという働き方に憧れつつも、その実態は気になりますよね。
この記事では、独立を考えていて失敗したくない人、フリーランスとして生活の基盤をしっかり立てていきたい人に向けて、事前にできる準備や後悔する人の後悔ポイントについて解説していきます。
今後フリーランスを目指したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フリーランスになって後悔したポイントと対策
フリーランスになって後悔されがちなポイントと、後悔しないための対策を合わせて解説していきます。
いつでも休めるのに休みづらい
フリーランスは、いつ仕事をしても良い自由な働き方ですが、逆に言えば決まった休みもありません。
基本的にクライアントとのやりとりも全て自分で行うため、いつでも対応できる状態である必要があったり、また業務量と収入が比例する場合は、受注案件数を減らせなかったりということが起きます。
そのため「自分の時間を作れないほど忙しい」という人も多いのが現状です。
アプリや手帳を活用して、スケジュール管理をしっかり行いましょう。
仕事が忙しい時期は仕事を頑張って、逆に少し余裕ができたら1ヶ月まとめて休みを取ることもできるのはフリーランスならではです。
ワーケーションなどでリフレッシュしながら仕事をするのもおすすめです
確定申告が面倒すぎる
フリーランスといえば、必ずやらなければいけないことに”確定申告”があります。
会社員時代は、全て会社側で済ませてくれていた経理関係を自分でやる必要があるのですが、これの管理や作業の手間が大変というので後悔する人もいるようです。
税理士や確定申告ソフトを活用することで、面倒な雑務を大幅にカットすることができます。
費用がかかりますが、仕事に専念したいという人は業務効率化のために検討することをおすすめします。
収入の変動に不安を感じる
フリーランスが不安を感じる要因として最も多いとされているのが収入の不安定さです。
フリーランスになったばかりの頃は、案件単価が低かったり、案件数が思うようにこなせなかったりして収入が不安定になりやすいです。
そのため、思うような収入を得られないことに焦りを感じてしまうフリーランスも少なくありません。
事前にある程度の貯蓄をしておくことで、心の余裕を持って業務やスキルアップに専念することができます。また、会社員のうちにスキルをしっかり身につけ、副業として軌道に乗っておくことで、退職後すぐに専念して取り組むことで、収入アップに繋がりやすいです。
孤独感を感じた
フリーランスはほとんどの場合、1人で作業を行います。
黙々と仕事してたら、「一日中誰とも喋らなかった…」という日も珍しくありません。
そのため1人が寂しいと感じやすい方にとっては、仕事のモチベーションやパフォーマンスが下がってしまう可能性もあるのです。
フリーランスはフリーランス同士で繋がれる交流会やセミナーなどの機会も多くあります。
一緒に頑張る仲間ができたり、仕事獲得のチャンスに恵まれたりすることもあるため、孤独感が嫌だなと感じる方は積極的に参加するようにすると良いでしょう。
営業が大変
会社員とは違って、フリーランスは仕事は与えられるものではなく、自分で掴み取りに行く必要があります。
「自分を売り込むのが苦手だ…」という人は営業で苦戦してフリーランスになったことを後悔することもあるでしょう。
営業がどうしても向いていないと思うひとは、フリーランスエージェントを活用したり、人脈を使ってクライアントを紹介してもらうなどで対策しましょう。
費用はかかりますが、心理的な負担が軽減されるという点でも大きなメリットになるでしょう。
フリーランスが向いていない|後悔する人の特徴
フリーランスが向いていない・フリーランスになったことを後悔する人に共通する特徴を以下にご紹介します。
会社をやめたいからフリーランスになる
会社を辞めたいから、と勢いでフリーランスになってしまうような人は後悔しやすいです。
フリーランスは楽しいと感じる人は多いですが、決して楽ではありません。
メリットはたくさんありますが、人によってはデメリットと感じる部分もあるため、自分が何のためにフリーランスになるのか目的を明確にした上で、デメリットも把握して事前準備をするようにしましょう。
安定思考で、現状維持で満足している
フリーランスは、安定思考の人には向いていません。
案件ごとに業務内容や報酬は変化するため、安定した収入を望む人にとっては後悔する可能性が高いです。
今月が良くても、来月は給与が入らないかもしれない、仕事が打ち切りになるかもしれない…など、気が休まらないのがフリーランスです。
逆に、そういった変化や不安定さをモチベーションにできるような人はフリーランスに向いていると言えるでしょう。
新しく学ぶ意欲が低い
フリーランスは、自分のスキルで報酬を得る働き方です。
高いスキルがある人には高単価の仕事が集まるため、スキルアップすることはフリーランスにとって重要になります。
学ぶことに対して意欲が低い人は、フリーランスとして生き残り続ける可能性が低くなってしまうため、向いていないと考えられます。
自己責任の覚悟がない
フリーランスは、時間・お金・業務の全てを自分で責任を持って管理する必要があります。
自分の決断に対して責任を持つ姿勢がなければ、プレッシャーに押しつぶされてしまう可能性が高いです。
自由だからこそ、責任が伴うということはしっかり覚えておくようにしましょう。
フリーランスが向いている|成功する人の特徴
フリーランスが向いていて成功する人の特徴を以下に解説します。
プレッシャーを楽しめる
フリーランスは自由な分、自分の名前で仕事をしていくことで、全ての責任が自分にあることに対してプレッシャーを感じる人もいます。
そのプレッシャーをモチベーションに変えたり、自分の裁量次第でどうとでもできると前向きに捉えられる人はフリーランスとして成功しやすいといえます。
周囲の評価を気にしない
周囲の評価を気にしない人は、フリーランスに向いていると考えて良いでしょう。
近年フリーランスの数も増え、働き方の多様化も進んではいますが、「大企業に勤める=成功」と捉える人も少なくないです。
そのためフリーランスに対して「会社員じゃないって大丈夫なの?」と不信感を抱く人もいますが、そういった他人の評価を気にせず自分の軸を持っている人はフリーランスとして成功しやすいでしょう。
1人でも集中して仕事ができる
フリーランスは、1日中誰とも顔を合わせずに1人で作業を進める日も少なくありません。
1人でいることで集中して仕事が進められるという人はフリーランスに向いていると言えるでしょう。
自由な働き方を重視している
フリーランスを楽しんでいる人は、フリーランスのデメリット以上に自由な働き方を重視している場合が多いです。
フリーランスは、収入が安定しないことや、営業や事務作業を自分で行うということで苦労を感じますが、通勤や人間関係のストレスからの解放が大事な人にとっては向いていると言えるでしょう。
感情のコントロールができる
フリーランスを楽しむためには、感情のコントロールができることは大切です。
仕事がうまくいかない時でも前向きな考え方に切り替えて取り組むことができるとフリーランスとして長く続けられるでしょう。
なんでも相談できる人がいる
フリーランスは会社員とは違う働き方だからこそ、友人と話が合わなくなったり、理解されにくい場合があったりもします。
そのため、なんでも相談できるような信頼できる人がいる人は、フリーランスになっても困難を乗り越えやすい傾向にあるため長く続けられます。
もし今該当する人がいなくても、フリーランスになってから交流会の参加や人脈経由でフリーランス仲間ができる可能性は高いです。
フリーランスと会社員の違い
フリーランスになってから、「こんなはずじゃ…」と後悔しないために、会社員との違いを把握しておきましょう。
フリーランスになるメリットとデメリット
フリーランスはメリットも多いですが、当然デメリットも存在します。
以下の表にまとめていますので、自分が何を重視するのかを考える時の参考にしてみてくださいね。
フリーランスのメリットデメリットについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
後悔しないためにできる事前準備
フリーランスになってから後悔しないために、事前にできる準備をご紹介します。
フリーランスを目指したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
副業から始めてみる
いきなりフリーランスとして仕事を始めるのではなく、まずは会社員のうちに副業として経験しておくことがおすすめです。
案件受注〜収入までがどんな流れかというのを知っておくと、いざ本業として始める時もイメージがわきやすいです。
その間に、「フリーランスになるのは向いていないかも」と感じたら、副業としてそのまま続けることもできます。
ローンやカードは独立前に作成しておく
フリーランスは社会的信用が低く、住宅ローンやクレジットカードの審査に通りにくい場合が多いです。
会社員のうちに済ませておくことで、フリーランスになってからその心配はなくなるので安心です。
人脈を作っておく
実はフリーランスは、人脈から仕事を獲ってくる場合がもっとも多いとされています。
そのため会社員のうちに、会社の同僚や先輩に紹介してもらったり、知人に話をしておくと、いざフリーランスになってからスムーズに仕事が始められることになります。
自分の仕事量がそのまま収入に直結するフリーランスにとって、「仕事がない…」という期間は早めに切り上げられるように準備することが大切です。
自己管理能力を高める
フリーランスは、何よりも自己管理が大切になります。
仕事が進まない、納品が遅れる、ということがあればクライアントからの信用も下がりますし、収入にも影響が出てしまいます。
いつまでに何を終わらせて、どこで休むのか、スケジュール管理をしっかり行えるようにしましょう。
また、病気や怪我の保証は、会社員時代よりも手薄になってしまうため、健康習慣も意識しておきましょう。
スキルを身につけておく
フリーランスになる前に、スキルを身につけておくことも大切です。
フリーランスは個人のスキルや経験から仕事を請け負って収入を得る働き方のため、会社員のうちにスキルを身につけておくことをおすすめします。
もし未経験から始める場合、おすすめのスキルには以下のものがあります。
未経験でも始めやすいおすすめスキル
- Webデザイナー
- Webライター
- 動画編集
- SNS運用
- プログラミング
これらのスキルは需要も高く、今後も伸びる傾向にあります。
独学でもスキルを学ぶことはできますが、効率よく確実にスキルを身につけるならスクールの利用がおすすめです。
Webスキルのスクールは豊富にあるので、自分に合う条件のスクールを探してみると良いでしょう。
すでに後悔しているフリーランスがやるべきこと
すでにフリーランスになったことを後悔している人は以下のことに取り組んでみましょう。
特に、後悔ポイントが収入や営業などの場合はぜひ参考にしてみてくださいね。
SNSやブログでブランディング・営業する
フリーランスとして稼ぎ続けるためには、セルフブランディングというのは重要になります。
自分を「一つの商品」として考えることで、クライアントからみた自分の価値を高める戦略です。
感じる価値は人によりそれぞれですが、
- この人にしかできないデザインがある
- 納品スピードが早い
- 質が高い
- サポートが丁寧
などのイメージをクライアント側に持ってもらい、「ぜひこの人にお願いしたい!」となればブランディングがうまくいっていると言えるでしょう。
今はSNSでも、自分の活動や作品をアピールする人も多く、そこから案件に繋がることもあります。
うまく活用できれば、集客・営業の負担を減らしながら、継続的な収入に繋げていくことができるでしょう。
フリーランスエージェントを利用する
営業面で苦労しているという人は、フリーランスエージェントを利用してみましょう。
フリーランスエージェントとは、案件を受注したいフリーランスとクライアント、双方の希望や条件を聞き取ってプロが仲介してくれるサービスです。
高単価の案件などは営業力が必要になりますが、エージェントを活用することで営業活動をカットしながら高単価の案件を受注することができます。
フリーランスエージェントの一例
フリーランス向けマッチングサイトを利用する
フリーランス向けマッチングサイトとは、企業の採用担当者とフリーランスを直接繋いで案件を依頼・受注を決められるサービスです。
仲介者がいないため、依頼内容や条件についても直接やりとりを行い、主に業務委託で契約を結びます。
マッチングサイトは便利ですが、営業努力は必要になります。
見やすいポートフォリオの準備や、積極的にコンタクトを取ってみることはできる限りでトライするようにしましょう。
クラウドソーシングサイトに登録する
クライアントが不特定多数に向けて案件を掲載しているサイトで、フリーランスが自分から好きな案件に応募するサービスです。
プロフィールを魅力的に仕上げ、ポートフォリオや実績を充実させておくことでより案件が獲得しやすくなります。
未経験者向けの案件も多く、初心者でも参入しやすいサービスになっています。
期限を決めてやれることをやる
後悔しながらダラダラ過ごしてしまうと、何も変わらないまま時間だけがすぎてしまいます。
フリーランスを完全に諦めてしまう前に、期限と目標を決めてできることを最大限やってみましょう。
目標例
- あと3ヶ月の間に5つ案件をこなす
- 今年中に月収⚪︎⚪︎万円達成
達成できたらフリーランスを続ける、できなかったら会社員になる、などを設定して、今できることをやりましょう。
それによってあなたの時間を無駄にしませんし、目標を追うことで何かが変わるかもしれません。
まとめ|フリーランスの後悔
フリーランスが後悔するポイントや、事前にできる対策などについてもまとめました。
フリーランスになって後悔する人もいますが、考え方ややり方次第でいくらでもフリーランスを楽しむこともできます。
まずは副業から始めてみることで、自分が向いているかどうかを計るのも良いかもしれません。