推し活も仕事も!求人比較でわかる両立しやすい職種4選と仕事選びのコツ

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推し活も仕事も!求人比較でわかる両立しやすい職種4選と仕事選びのコツ

「チケット当たった!…でもその日、普通に仕事だ…」

「このままの働き方で、推し活をずっと続けていけるのかな」

推し活と仕事を両立したいのに、ライブや遠征の予定が決まるたびに、シフトや有給とにらめっこしていませんか?

推し活を全力で楽しみたいのに、休みが取れない、お金が足りない、職場に言いづらい。

そんなモヤモヤを抱えながら働いている人は、実はあなただけではありません。

この記事では、実際の求人をもとに、推し活と両立しやすい仕事の良い点と注意点を紹介します。

あわせて、休みを取るコツ、求人票だけでは分からない仕事選びのポイント、そして働く時間や休みを自分で決める働き方まで解説します。

まずは、推し活と仕事の両立にどれくらいの人が悩んでいるのか、よくある悩みの場面から見ていきましょう。

目次

推し活と仕事の両立に悩む人は6割|よくある3つの瞬間

推し活と仕事の両立に悩む人は6割|よくある3つの瞬間

推し活と仕事の両立に悩んでいるのは、あなただけではありません。

マイナビの【正社員2万人に聞いた】推し活と仕事に関する調査(2026年)によると、20代の正社員女性のうち6割以上が推し活をしています。

女性正社員の6割以上が推し活をしている

さらに、推し活をしている人の約6割が「推し活しやすい会社に魅力を感じる」と答えています。

推し活しやすい職場の条件の例

  • 休暇が取りやすい
  • フレックスタイム制度がある
  • 周囲から批判されない

裏を返せば、今の職場では思うように推し活ができないと感じている人が、それだけ多いということです。

ここでは、推し活と仕事の両立に悩む人が直面しやすい、よくある3つの瞬間を紹介します。

チケットが当たっても休めない・シフトが合わない

推し活をしている人にとって一番つらいのが、「チケットが当たったのに休めない」という瞬間です。

平日のライブや、地方・海外への遠征は、仕事の予定と重なりやすいものです。

シフト制の職場では希望休が通らないこともあり、繁忙期と重なれば休みの申請すらしづらくなります。

土日休みの仕事であっても、遠征で連休が必要になると有給を使わなければなりません。

せっかく当選したチケットを手放したり、終業後に急いで会場へ向かったりと、推し活を思いきり楽しめない経験をした人も多いのではないでしょうか。

遠征やグッズ代で、今の収入では足りない

推し活にはお金もかかります。

同じ調査では、20代女性が推し活に使う金額は月平均で約1.7万円でした。

これはあくまで平均の金額です。ライブの遠征となれば交通費や宿泊費が加わりますし、新しいグッズやイベントが続く時期はさらに出費が増えます。

社会人2から3年目は、まだ給料が大きく上がる時期ではありません。

生活費を払ったうえで推し活の費用を確保しようとすると、「行きたい現場を選ばなければならない」「貯金ができない」と感じる人も少なくないでしょう。

職場に理解されず、肩身が狭い

休みやお金の問題に加えて、気持ちの面で負担になるのが「職場の目」です。

有給休暇の理由は本来伝える必要がありませんが、「推し活のために休みます」とは言いづらいと感じる人は多いはずです。

周りに同じ趣味の人がいないと、趣味の話を隠して過ごすことになり、休み明けに推し活の話をすることもできません。

「また休むの?」と思われていないか気にしながら過ごしていると、仕事も推し活も心から楽しめなくなってしまいます。

推し活と両立しやすい仕事4選|実際の求人で見る良い点と注意点

推し活と両立しやすい仕事4選|実際の求人で見る良い点と注意点

「推し活と両立しやすい仕事」として、よく挙げられるのは次の4タイプです。

  • 定時で帰れて土日祝が休みの仕事
  • 在宅で働ける仕事
  • 収入が高めの仕事
  • シフトを自由に組める仕事

ただ、「土日休み」「在宅OK」という言葉だけでは、推し活と両立できるかどうかは分かりません。

そこでここでは、転職サイトに実際に掲載されている求人をもとに、それぞれの仕事の良い点と、求人票と比較して見えてきた注意点を紹介します。

休みやすさ×収入で見る、推し活と両立しやすい仕事

①定時退社・土日祝休みの仕事|一般事務

平日夜のライブにも間に合い、土日の現場にも行きやすいのが一般事務です。

データ入力や書類作成、電話対応などが主な仕事で、未経験から始めやすい職種でもあります。

ある大手人材会社の事務職の求人条件の例

勤務時間9:00〜17:30(残業は月10時間以下)
休日土日祝休み、年間休日120日以上、5日以上の連続休暇OK
給与月給22万円〜(東京)、想定年収279万円〜
その他未経験OK、研修あり、服装自由

良い点

  • 17時半に退社できるので、平日の夜公演にも間に合います。5日以上の連休も取れるため、遠征の予定も立てやすい条件です。

注意点

  • 雇用形態は「正社員」と書かれていますが、実際は「無期雇用派遣」で派遣会社の正社員として、別の会社に派遣されて働く形です。

勤務時間や休日、リモートの有無は「配属先により異なる」とされていて、実際の働きやすさは入ってみないと分かりません。

また、想定年収は279万円〜と控えめです。

時間には余裕ができても、遠征やグッズにかけられるお金はあまり増えないかもしれません。

こんな人に向いている

  • 収入より、まず推し活の時間を確保したい人

②在宅・リモートが叶う仕事|ITエンジニア・IT事務

通勤がなくなり、家で働きながら配信イベントにも参加しやすいのが、在宅・リモートの仕事です。

中でもITエンジニアやIT事務は、未経験歓迎の求人が多い職種です。

ある都内のIT企業のインフラエンジニアの求人条件の例

勤務時間9:00〜18:00(残業は月10時間未満)
休日土日祝休み、年間休日126日、5日以上の連続休暇も取得可能
給与未経験は月給23万円〜(みなし残業代含む)、年収例540万〜600万円
その他未経験OK、1カ月の研修あり、服装は基本自由

良い点

  • 未経験から始められて、経験を積めば年収500万円以上も目指せます。
  • 収入が上がれば、遠征やグッズにかけられるお金にも余裕が出てきます。

注意点

  • 在宅で働けるかどうかは、経験次第です。

この求人では、リモートを取り入れている案件は8割ですが、完全在宅(フルリモート)は2割で、「経験・実力による」とされていました。

ほかのIT企業の求人でも、「スキルが身についたらフルリモート可能」という条件が多く見られます。

つまり、未経験のうちは出社が基本で、在宅で自由に働けるのは数年先になる可能性が高いということです。

また、取引先の会社に常駐して働くことが多いため、休みの取りやすさも常駐先のルールに左右されます。

こんな人に向いている

  • 数年かけてスキルを身につけ、将来の自由と収入を手に入れたい人

③収入が高めの仕事|SNS・Web広告営業

遠征費やグッズ代をしっかり確保したい人に向いているのが、営業職です。

成果に応じたインセンティブがある会社が多く、未経験でも高めの給与からスタートできる求人があります。

あるSNS・Web広告営業の求人条件の例

勤務時間平日10:00〜19:00(残業は月平均10時間以内)
休日土日祝休み、年間休日125日以上
給与月給40万円〜100万円(インセンティブあり)
その他未経験OK、髪型・ネイル自由、成果を出した人への特別休暇制度あり

良い点

  • 未経験でも月給40万円からスタートでき、髪型やネイルも自由です。
  • 推しカラーのネイルで出勤できるのは、うれしいポイントです。
  • SNSやトレンドに詳しいことも、仕事に活かせます。

注意点

  • 月給40万円のうち4万円は家賃補助で、基本給は36万円です。

「100万円」は、インセンティブを含めた上限の金額です。

成果が出なければ、収入は上がりません。

また、求人サイトでは「シフト自由」のタグがついていましたが、勤務時間は平日10時〜19時の固定でした。

平日のライブには19時以降でないと向かえず、開演に間に合わないこともあります。

なお、この求人は人材紹介会社を通じた掲載でした。

どの会社で働くのかは、応募前に確認しておきましょう。

こんな人に向いている

  • 成果を出して収入を上げ、推し活の資金を増やしたい人

④シフトの自由度が高い仕事|タクシードライバー

意外かもしれませんが、休みの多さとシフトの自由度で群を抜いているのが、タクシードライバーです。

ある都内のタクシー会社の求人条件の例

勤務時間隔日勤務は1回15時間30分(月12日勤務)、日勤勤務も選べる
休日隔日勤務なら実質年間221日休み、シフトは完全自由、5日以上の連続休暇OK
給与入社後6カ月は月給30万円を保証、その後は月給22万円〜+歩合給。未経験入社で年収700万円以上の例も
その他未経験OK、二種免許の取得費用は会社負担、普通免許(取得1年以上)が必要

良い点

  • シフトを自分で組めるので、土日祝を休みにすることも、ライブの日に合わせて休むこともできます。
  • 有給は3日前までに申請すればよく、急な予定には出勤日の振り替えもできます。
  • 歩合制で収入を伸ばしやすい点も魅力です。

注意点

  • 「年間221日休み」には、勤務明けの日も含まれています。
  • 隔日勤務は1回の勤務が15時間30分と長く、体力的にはハードです。

また、保証期間が終わると、収入の多くは歩合給になります。

休みを増やすほど、乗務できる日が減って収入も下がります。

休みの自由と収入は、トレードオフの関係です。

こんな人に向いている

  • 体力に自信があり、休みも収入も自分の頑張りで調整したい人

【比較表】休みやすさ・収入・必要スキル・自由になれる時期

4つの仕事を比べると、次のようになります。

一般事務ITエンジニア・IT事務SNS・Web広告営業タクシードライバー
休みやすさ◎ 定時退社・土日祝休み○ 土日祝休み○ 土日祝休み(平日は19時まで)◎ シフト完全自由
収入の目安△ 年収279万円〜○ 経験を積めば500万円台も◎ 月給40万円〜+インセンティブ◎ 未経験入社で700万円台の例も
必要なスキル・条件未経験OK入社後も学び続ける姿勢営業で成果を出す力普通免許・体力
自由になれる時期入社直後から(配属先次第)経験を積んだ後入社直後から(平日は固定)入社直後から(休むと収入減)

どの仕事にも良い点はありますが、「休みやすさ」と「収入」を両方とも最初から手に入れられる仕事は、なかなか見つかりません。

では、「好きなジャンルに関わる仕事」ならどうでしょうか。

次は、推し活の経験やオタク気質を活かせる仕事を見ていきます。

好きなジャンルに関わる仕事|オタク気質が強みになる職種

好きなジャンルに関わる仕事|オタク気質が強みになる職種

「どうせ働くなら、好きなジャンルに関わる仕事がしたい」と考える人も多いのではないでしょうか。

求人サイトで探してみると、エンタメやアニメ、アイドル、ゲームに関わる仕事は数多くあります。

中には、オタク気質そのものを応募条件にしている求人もありました。

ただし、好きなジャンルの仕事は、関わり方によって働き方が大きく変わります。

ここでは「現場で関わる仕事」と「企画・運営側で関わる仕事」に分けて紹介します。

現場で関わる仕事|イベント運営・映画館・ライブスタッフ

ライブやイベント、映画館など、ファンが集まる場所を支える仕事です。

会場の熱気を肌で感じられ、未経験から始められる求人が多いのが特徴です。

仕事求人の条件(例)
イベント会場の運営スタッフ正社員、月給22万〜28万円、年間休日122日。映画試写会やゲームイベントの案件もあり
イベントの飲食ブース統括正社員、月給26.4万〜45万円、シフト制。プロスポーツの試合や音楽フェスの会場を担当
映画館の運営スタッフ正社員、月給27万円台、シフト制
ライブ・フェスのイベントスタッフ登録制、1日からOK、時給1,280円〜

注意点は、ファンが休む日に働く業界であることです。

現場で関わる仕事の最大の壁は、ファンが休みの日こそ忙しくなることです。

ライブやイベントは土日祝や長期休みに集中し、映画館も週末や話題作の公開日が一番混み合います。

推しのライブがある日に、自分は別の現場で働いて、イベントスタッフとして推しと同じ会場にいても、仕事中はステージを見られないということも起こりえます。

また、イベントの飲食ブースの求人では「案件によって出張や転勤の可能性あり」とされています。

会場に合わせて働く場所が変わる点にも注意が必要です。

例外として、平日に開催されるゲームの発表会などに関わる仕事は、土日祝休みの求人もあります(新卒採用向けの求人)。

現場の仕事を選ぶなら、どんなイベントを担当するのかを確認しておきましょう。

企画・運営側で関わる仕事

推しやコンテンツを「届ける側」として関わるのが、企画・運営の仕事です。

現場の仕事に比べて、土日祝休みや在宅勤務ができる求人が多く見られます。

ファン心理が分かることや、トレンドに詳しいことが、そのまま仕事の強みになります。

ファンクラブ運営

ファンクラブ・配信サービスの運営は、アーティストのファンクラブや、ライブ配信サービスを運営する仕事です。

ファンが「もっと楽しめる」仕組みを考えるので、ファンとしての目線がそのまま活かせます。

仕事の例

  • ファンクラブ運営のディレクター:未経験OK、年収336万〜450万円、在宅勤務・フレックスあり
  • ライブ配信サービスのイベント企画:未経験OK、月給26.7万〜48万円、土日祝休み、年間休日125日

配信サービスのイベント企画の求人では、「自分の趣味や好きなものをモチーフにした企画も可能」と書かれています。

好きなジャンルをそのまま仕事にできる可能性がある仕事です。

グッズ企画・IPコラボ

グッズ企画やIPコラボは、アニメやゲーム、タレントなどの作品やキャラクター(IP)を使って、グッズやコラボ商品を企画する仕事です。

中でも注目したいのが、ある上場企業のライセンスマネージャーの求人です。

仕事内容次に流行りそうな作品の発掘、グッズの企画、版権元への提案、製造の管理、プロモーションまで
給与年収400万〜600万円
休日完全土日休み、年間休日120日以上
応募条件職種経験は不問。アニメ・ゲーム・漫画・タレントなどへの強い興味や知識(オタク気質)と、社会人経験1年以上

マンガ編集・VTuberマネージャー

マンガ編集やVTuberマネージャーは、作品やタレントの一番近くで、一緒に作品や活動を作り上げていく仕事です。

仕事の例

  • マンガ編集:未経験OK、月給28万〜50万円、土日祝休み、在宅あり
  • VTuberマネージャー:未経験OK、月給22.5万円〜、在宅あり

作品やタレントの成長を支えるやりがいは大きい一方で、マネージャー職は配信やイベントのスケジュールに合わせて動くため、夜や休日の対応が発生する可能性もあります。

応募前に勤務時間の実態を確認しておくと安心です。

企画・運営側の注意点|未経験は給与控えめ、高年収は経験者向け

企画・運営側の仕事は働きやすい条件が多い反面、未経験OKの求人は月給22万円前後や年収300万円台からのスタートが多く見られます。

一方で、キャラクターグッズの生産管理(年収600万〜800万円)のような高年収の求人は、経験者や管理職候補が対象です。

好きなジャンルの仕事で収入を上げるには、まず経験を積む必要があります。

また、エンタメ業界は人気が高く、応募が集まりやすい業界です。

「好き」だけでなく、企画力や数字を見る力など、仕事として成果を出せることもアピールする必要があります。

「好きを仕事にする」前に知っておきたいこと

好きなジャンルに関わる仕事は、毎日の仕事に「好き」が加わる、魅力的な選択肢です。

ただし、推し活との両立という点では、次のようなことも起こりえます。

・推し活のシーズンが、仕事の繁忙期になる
新作の発売、ツアー、イベントの時期は、エンタメ業界がもっとも忙しくなる時期です。

ファンとして一番楽しみたいタイミングに、仕事で手が離せなくなることもあります。

・「好き」を仕事目線で見るようになる
業界の裏側を知ったり、売上や数字で作品を見たりするうちに、以前のように純粋に楽しめなくなったと感じる人もいます。

・関われるジャンルが、自分の推しとは限らない
担当する作品やタレントは会社が決めることが多く、好きなジャンルの仕事に就けても、自分の推しに関われるとは限りません。

そして、ここまで見てきた仕事と同じように、休みの取りやすさは配属先や担当業務で決まり、自由に働けるのは経験を積んでから、という点は変わりません。

では、会社員として推し活と両立しようとすると、どんな壁があるのでしょうか。

次は、今回の求人リサーチから見えてきた、どの仕事にも共通する3つの壁を整理します。

どの仕事にも共通する3つの壁

推し活との両立どの仕事にも共通する3つの壁

ここまで、推し活と両立しやすいと言われる仕事を、実際の求人をもとに見てきました。

どの仕事にも魅力はありますが、一方で、求人票を読み込むと、職種や業界が違っても同じような壁が繰り返し出てきます。

ここでは、会社員として推し活と両立しようとしたときにぶつかりやすい、3つの壁を整理します。

会社員で推し活と両立する時の3つの壁

休みを決めるのは自分ではなく配属先

1つ目の壁は、休みの取りやすさを最終的に決めるのが、自分ではなく配属先だということです。

今回見た求人では、次のような書き方が何度も出てきました。

  • 一般事務:勤務時間や休日は「配属先により異なる」
  • ITエンジニア:「プロジェクトの規定内であれば」休暇も比較的自由に取得できる
  • ある総合職の求人:年間休日130日と書かれている一方で、週休・祝日・GW・夏季休暇・年末年始のすべてに「プロジェクト先により変動」「変更の可能性あり」

求人票に「土日祝休み」「年間休日120日以上」と書かれていても、それは会社全体のルールや目安にすぎません。

実際にいつ休めるかは、配属された部署や常駐先、担当する案件の忙しさで変わります。

「入社してみたら、繁忙期と推しのツアーが毎年かぶる部署だった」ということも起こりえます。

どれだけ条件の良い会社を選んでも、休みの決定権が自分にない以上、推し活の予定を確実に守れるとは限りません。

自由が手に入るのは経験を積んだ後

2つ目の壁は、在宅勤務や高い収入などの「自由」が、経験を積んだ後にしか手に入らないことです。

特に在宅勤務では、この傾向がはっきりしていました。

  • ITエンジニア:リモートを取り入れている案件は8割だが、完全在宅は2割で「経験・実力による」
  • IT事務:「スキルが身についたらフルリモート可能」
  • ある総合職の求人:経験やスキルが足りない人は、段階を踏んで基準を満たしてからフルリモート可能

収入も同じように、好きなジャンルに関わる企画職では、未経験OKの求人は月給22万円前後からのスタートで、年収600万円を超えるような求人は経験者や管理職が対象でした。

さらに、有給休暇は初年度10日という求人が多く見られました。

年に何度も遠征する人にとっては、入社1年目はすぐに使い切ってしまう日数です。

「未経験OK」「在宅可」という言葉にひかれて入社しても、推し活に使える自由が増えるのは、数年後になる可能性が高いということです。

時間をとるか、収入をとるかのトレードオフ

3つ目の壁は、推し活に必要な「時間」と「お金」を、同時に手に入れにくいことです。

今回の求人を並べると、どちらか一方に寄っている仕事がほとんどでした。

  • 一般事務:17時半退社・土日祝休みで時間は確保しやすいが、想定年収は279万円〜
  • SNS・Web広告営業:月給40万円〜と高めだが、平日は19時までの固定勤務で、収入アップは成果次第
  • タクシードライバー:シフトは完全自由で収入も伸ばしやすいが、休みを増やすほど歩合給が減る
  • 好きなジャンルの企画職:働きやすい条件が多いが、未経験のうちは給与が控えめ

時間に余裕がある仕事を選べば、遠征やグッズにかけるお金が足りなくなります。

収入の高い仕事を選べば、平日のライブや急な遠征に行きにくくなります。

推し活をしている人にとって、これは悩ましい選択です。

ここまでの3つの壁をまとめると、会社員として働く限り、「いつ休むか」「どこで働くか」「いくら稼ぐか」を自分だけで決めるのは難しい、ということです。

とはいえ、すぐに働き方を変えられる人ばかりではありません。

まずは、今の職場でもできる工夫として、推し活のために休みを取るコツを紹介します。

推し活と仕事の両立|推し活のために休みを取るコツ

推し活と仕事の両立|推し活のために休みを取るコツ

3つの壁があるとはいえ、今の職場でも工夫次第で休みは取りやすくなります。

ここでは、推し活の予定を守るために、今日からできる休みの取り方のコツを紹介します。

有給休暇は理由を伝えなくても取得できる

有給休暇は「推し活のため」でも問題なく取得できます。

会社に理由を伝える義務はなく、理由欄があっても「私用のため」で十分です。

ただし、事業の運営に大きな支障が出る場合に限り、会社は時季変更権があるため、繁忙期などは早めに申請しておきましょう。

また、厚生労働省 岩手労働局「2019年4月から年次有給休暇の5日以上の取得が義務化されます」にあるとおり、有給が年10日以上付与される人には、年5日を取得させることが会社の義務になっており、後ろめたさを感じる必要はありません。

なお、有給休暇は入社6カ月後から付与され、勤続年数に応じて増えていきます。

パートやアルバイトでも、勤務日数に応じてもらえます。

時季変更権とは

会社が事業の運営に大きな支障が出る場合に限って、取得日の変更を求めることができる権利

シフト制なら希望休を早めに出し、繁忙期を避ける

シフト制の職場で働いている人は、希望休の出し方が推し活の成否を分けます。

当選前でも、希望休は先に押さえる

押さえておきたい4つのポイント

  • 希望休の締め切りを把握しておく
  • 当落前でも、候補日を先に押さえる
  • 職場の繁忙期を把握しておく
  • シフトを交換できる同僚と協力する

希望休の締め切りは職場によって違うので、ライブの日程が発表されたらすぐに確認しましょう。

チケットの当落より先に締め切りが来る場合は、ひとまず希望休を出しておき、落選したら早めに取り消すのがおすすめです。

また、年末年始や決算期など職場の繁忙期を避けておくと、本当に行きたい公演の日に休みが通りやすくなります。

シフト交換ができる職場なら、日頃から同僚の希望休にも協力しておくと、いざというときに助けてもらいやすくなります。

角が立たない休みの伝え方

理由を伝える必要はないと分かっていても、職場の雰囲気が気になる人は多いはずです。

意識したい4つのポイント

  • できるだけ早く伝える
  • 理由は「私用のため」でOK
  • 休む前に仕事の段取りをつけておく
  • 休み明けにひと言お礼を伝える

予定が決まったら早めに上司に伝えると、周りも業務を調整しやすくなります。

推し活のことを話したくなければ、理由は「私用のため」で十分です。

休む前に仕事の進み具合や引き継ぎ事項をまとめておき、休み明けに「お休みありがとうございました」とひと言添えれば、次の休みも取りやすくなります。

職場に理解がありそうなら、推し活をオープンにするのも一つの方法です。

最近は推し活休暇などを導入する企業も出てきています。

もっと休みやすい職種へ移るなら、スキルが鍵になる

コツを試しても休みがほとんど取れない職場なら、より休みやすい職種への転職も選択肢です。

ただし、在宅勤務や高い収入は、スキルがある人ほど手に入りやすいのが現実です。

求人を見ると、次のスキルがあると仕事の選択肢が広がります。

  • IT・パソコン:リモート可のIT事務やエンジニアの求人が多い
  • デザイン・動画編集:在宅可や推し活手当のある求人も見られた
  • SNS運用・マーケティング:エンタメ企業の企画職や広報で求められる
  • ライティング:在宅で働きやすいWebメディアや広報につながる

これらのスキルは、会社に頼らずに働く道を選ぶときにも役立ちます。

しかし、転職先を求人票の見た目だけで選ぶと「思っていたのと違う」となりかねません。

次は、求人票のどこを見ればいいのかを解説します。

推し活と両立できる仕事の選び方|求人票だけでは分からないポイント

推し活と両立できる仕事の選び方|求人票だけでは分からないポイント

求人票の条件だけでは、推し活と両立できるかどうかは判断できません。

ここでは、仕事選びで確認したい4つのポイントを紹介します。

求人票はタグより「中身の欄」を読む

「シフト自由」「正社員」の表記をうのみにしない

求人サイトのタグや雇用形態の表記は、実際の働き方と違うことがあります。

例えば

  • 「シフト自由」のタグがあるのに、勤務は平日10時〜19時の固定
  • 「正社員」でも、実際は派遣会社に雇われる「無期雇用派遣」
  • 「正社員」の募集でも、入社後6カ月は契約社員

タグだけで判断せず、「雇用形態」「勤務時間」「休日」の欄を必ず読みましょう。

「推し活手当」などの制度も、金額や条件まで確認しておくと安心です。

推し活手当とは、従業員の趣味や推し活(ライブ、グッズ購入、ファンクラブ費など)を支援するため、企業が給与や手当として費用を支給するユニークな福利厚生制度です。

推し活手当対象の例

  • コンサートやイベントの参加費
  • 推しのグッズ購入費
  • 舞台や映画の鑑賞費
  • 公式ファンクラブの会費
  • 関連書籍や雑誌の購入費

休日やリモートが「配属先次第」になっていないか確認する

休日やリモートの欄に「配属先により異なる」と書かれている場合、休めるかどうかは入社後の配属で決まります。

面接では、配属先の決まり方、有給の平均取得日数、希望休の通りやすさや繁忙期を聞いておきましょう。

社員の口コミサイトで、実際の声を確認するのもおすすめです。

社員の口コミサイトの例

  • OpenWork(オープンワーク):社員・元社員の評価が集まる大手サイト。残業時間や有給消化率の数字も確認できるので、推し活目線では一番使いやすい。
  • 転職会議:口コミ数が多く、「ワークライフバランス」「休日」などテーマ別に読めます。
  • キャリコネ:口コミのほかに、年収や面接の情報もまとめて見られます。
  • Indeedの「企業クチコミ」:リサーチで使ったIndeedの画面上部にあったメニューです。求人を探しながらそのまま口コミを確認できます。

遠征できる連続休暇が取れるか確認する

遠征に行くなら、土日休みかどうかだけでなく、連休が取れるかどうかも大切です。

遠征に必要な連休まで取れる仕事は少ない

転職サイトdodaの詳細検索で条件ごとの求人数を比べると、全95,061件のうち「土日祝休み」は73,519件で、約8割を占めています。

一方で、「5日以上の連続休暇OK」は3,399件と、全体のわずか約3.6%です(2026年10月時点)。

土日休みの仕事は多いものの、地方や海外への遠征に必要な連休まで取れる仕事は、ぐっと少なくなります。

マイナビの調査でも、推し活がしやすい職場の条件として「休暇が取りやすい」ことが挙げられています。

求人票で連休について確認したい項目

  • 「5日以上の連続休暇OK」「長期休暇あり」などの記載があるか
  • 夏季休暇や年末年始休暇が何日あるか
  • 有給休暇を土日や祝日とつなげて取れるか

求人票に書かれていない場合は、OpenWorkなどの口コミサイトで有給消化率を確認したり、面接で「連休を取った社員はいるか」を聞いたりしておくと安心です。

時間の自由と収入のバランスで選ぶ

推し活には時間とお金の両方が必要ですが、両方を最初から手に入れられる仕事はなかなかありません。

今の自分に足りないほうを優先して選びましょう。

休みが足りない人:定時退社・土日祝休み・連休が取れる仕事を優先

お金が足りない人:収入を伸ばせる仕事や、スキルが身につく仕事を優先

ただし、どの仕事を選んでも、会社員である限り「いつ休むか」「どこで働くか」「いくら稼ぐか」を自分だけで決めることはできません。

では、その3つを自分で決められる働き方はないのでしょうか。

次は、会社員以外の選択肢として「フリーランス」という働き方を紹介します。

休み・収入・働く場所を自分で決められる「フリーランス」という選択肢

休み・収入・働く場所を自分で決められる「フリーランス」という選択肢

推し活と仕事を両立したいなら、フリーランスという働き方も選択肢のひとつです。

休みや収入、働く場所を自分で決められるため、ライブや遠征の予定に合わせて働き方を調整しやすくなります。

ただし、会社員のような安定がない分、自分で仕事を管理する力も必要です。

ここでは、フリーランスのメリットと、未経験からリスクを抑えて始める方法を紹介します。

3つの壁は、フリーランスならこう越えられる

会社員の3つの壁は、フリーランスならこう越えられる

会社員が推し活で感じやすい「休み」「自由になれる時期」「収入」の3つの壁は、フリーランスならそれぞれ次のように越えられます。

休みは自分で決める

フリーランスは、休みを自分で決められます。

会社の休日や上司の許可に合わせる必要がなく、仕事の量や締め切りを自分で調整できるからです。

例えば、平日のライブや地方公演が決まっても、前後の仕事を早めに終わらせておけば、誰かに相談せずに予定を空けることができます。

チケットの当落が出てから予定を組み直せるのも、推し活をする人には大きなメリットです。

働き方は1年目から選べる

フリーランスは、1年目から自由な働き方を選べます。

会社員の場合、在宅勤務や休みやすさは、勤続年数や会社の評価で決まることがほとんどです。

新人のうちは有給休暇も少なく、周りに気をつかって休みにくいこともあります。

フリーランスに必要なのは、勤続年数ではなく、案件をこなせるスキルです。

スキルさえ身につければ、何年も待たなくても働く時間や場所を自分で選べます。

会社員のうちに副業でスキルを身につけておくと、より早く自由な働き方に近づくことができます。

収入は案件と単価で調整できる

フリーランスは、受ける案件の量や単価で収入を調整できます。

会社員のように給料が固定されておらず、働いた分だけ収入につながるからです。

例えば、遠征やグッズの購入が多い月の前に案件を増やしたり、スキルを磨いて単価を上げたりすることで、推し活に使えるお金を自分で増やせます。

一方で、案件が少ない月は収入も減るため、安定させる工夫が必要です。

詳しくは「リスクを抑えた始め方」で紹介します。

推し活と両立しやすいフリーランス職種

フリーランスの仕事は、Webライターや動画編集などパソコン1台でできるものが多く、在宅で自分のペースで働きやすいのが特徴です。

中でも、推し活で自然と身についている「情報を集める力」「SNSで発信する力」「画像や動画を編集する力」は、Webライター、Webマーケター(SNS運用)、映像クリエイター(動画編集)、Webデザイナーなどの仕事にそのまま活かせます。

フリーランスの職種は、ほかにもたくさんあります。

仕事内容や、未経験から始めやすい職種については、次の記事で詳しく紹介しています。

未経験・社会人2〜3年目からでも始められる理由(副業から始める)

フリーランスは、学歴や職歴、資格がなくても始められる働き方です。

未経験からでも挑戦しやすい理由は、主に3つあります。

  • 会社員のまま、副業から始められる
  • 社会人経験そのものが強みになる
  • 推し活の経験が仕事に活きる

いきなり会社を辞める必要はありません。

給料をもらいながら、副業として小さな案件から経験を積めるので、収入がゼロになる心配なく始められます。

また、メールのやりとりや締め切りを守ること、報連相など、社会人2〜3年目で身につけた基本的なビジネススキルは、クライアントから信頼される大きな強みになります。

さらに、推し活で培った情報収集力や発信力も武器になります。

会社員の求人でも、「オタク気質」を応募条件にする企業があったように、ファン心理が分かることは仕事で求められる力です。

「スキルがない今の自分でも、本当にフリーランスを目指せるの?」と不安な人もいるかもしれません。未経験からスキルを身につけ、最初の案件を獲得するまでの流れは、こちらの記事で4ステップに分けて紹介しています。

フリーランスのリスクを抑えた始め方5ステップ|注意点も紹介

フリーランスは自由な働き方ができる一方で、会社員のような安定はありません。
リスクを抑えるには、次の5つのステップで少しずつ準備するのがおすすめです。

フリーランスのリスクを抑えた始め方5ステップ|注意点も紹介

ステップ1|会社員のまま、副業でスキルを身につける

まずは会社を辞めずに、本業のかたわらでスキルを身につけましょう。

給料があるうちに学べば、収入の不安なく準備を進められます。

副業を始める前に、会社の就業規則で副業が認められているかを必ず確認しておきましょう。

ステップ2|小さな案件を受けて、実績を作る

スキルの基礎が身についたら、クラウドソーシングなどで小さな案件から受けてみましょう。

単価は低くても、「実際に仕事をした」という実績が次の案件につながります。

なお、副業の所得が年20万円を超えると、原則として確定申告が必要になります。

収入と経費は日頃から記録しておきましょう。

ステップ3|取引先を増やして、収入の柱を複数持つ

取引先が1社だけだと、契約が終わった途端に収入がなくなってしまいます。

独立前に複数の取引先を持っておくと、収入が安定しやすくなります。

推し活の繁忙期に仕事を減らしても困らないよう、余裕を持った取引先の数を意識しておくと安心です。

ステップ4|生活費の貯金と、各種契約を会社員のうちに済ませる

フリーランスになると、クレジットカードや賃貸の審査に通りにくくなることがあります。

必要な契約は、会社員のうちに済ませておきましょう。

あわせて、収入が少ない月があっても生活できるよう、数カ月分の生活費を貯めておくと安心です。

ステップ5|収入が安定してから独立し、開業届を出す

副業の収入が安定してきたら、独立を考えるタイミングです。

独立したら、税務署に開業届を出しましょう。

青色申告を選べば、節税のメリットも受けられます。

また、会社を辞めると、健康保険や年金の手続きを自分で行う必要があります。

退職前に必要な手続きを確認しておきましょう。

自分らしい働き方を手に入れた3人の事例

自分らしい働き方を手に入れた3人の事例

推し活のように、大切にしたい「好き」があるからこそ、働き方を見直したいと思う人も多いのではないでしょうか。

ここでは、会社員のまま新しい挑戦を始めた人、転職で自分の時間を取り戻した人、フリーランスとして働き方を自分で選んだ人の3人を紹介します。

それぞれの選択から、自分に合う働き方のヒントを見つけてみてください。

会社員のまま、新しい挑戦を始めた人

夜勤もある看護師として働きながら、SNSで「好き」を仕事にする挑戦を始めた方の事例です。

パソコン操作もわからないところからスタートし、忙しい毎日の中で少しずつスキルを身につけていく姿は、「今の仕事を続けながら何か始めたい」という人のヒントになるはずです。

転職で、自分の時間を取り戻した人

毎日0時過ぎに帰宅し、寝るだけの生活を送っていた方が、転職をきっかけに自分の時間を取り戻した事例です。

手に入れた時間で、在宅の副業も始めています。

「今の職場では時間が足りない」と感じている人に読んでほしい記事です。

フリーランスとして、働き方を自分で選んだ人

Webデザインのスキルを身につけ、大好きな服と推しに囲まれた生活を手に入れた方の事例です。

好きなことを大切にしながら、働く時間や場所を自分で選んでいる姿は、「好きなことを中心に生活したい」と思っている人の背中を押してくれるはずです。

まとめ|推し活を諦めない働き方は自分で選べる

まとめ|推し活を諦めない働き方は自分で選べる

推し活と仕事を両立したいと思うのは、決してわがままではありません。

推しの存在は、毎日を頑張る大切な原動力です。

大切なのは、「推し活か、仕事か」のどちらかを諦めることではなく、自分にとってちょうどいい働き方を選ぶことです。

まずは今の職場でできる工夫から始めてもいいですし、副業で小さくスキルを身につけてみるのもひとつの方法です。

どの道を選んでも、一歩踏み出せば、働き方は少しずつ変えていけます。

推しを全力で応援できる毎日を、自分の手でつくっていきましょう。

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