「ボーナス19万って少ない?みんなどのくらいもらってるんだろう」
「前より手取りが少なくなってない?」
社会人2年目を迎え、研修期間なども終わり、1年目と違いボーナスが満額もらえるようになる企業が多いため支給額への期待も大きくなるものです。
一方で、金額を見て驚いた方や金額が下がったことに対して疑問がある方もいるでしょう。
この記事ではボーナスの基本から、社会人2年目のボーナスの平均やボーナスアップの秘訣をご紹介します。
ぜひ、今の会社の現状と比較するときの参考にしてみてください!
社会人2年目の夏のボーナス平均は41万円

社会人2年目のボーナスの平均を企業規模別、年代別にご紹介します。
夏のボーナスの平均
厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査」によると、2024年の夏のボーナスの平均額は、41万4,515円です。
会社によって変わりますが、1回のボーナスで「基本給の1〜2ヶ月分」が一般的です。
*基本給とは、間外手当、通勤手当、役職手当などの各種手当や、業績に応じたインセンティブは含まない、社会保険料や税金が差し引かれる前のベースとなる金額です。

企業別ボーナス平均
ボーナスは企業の規模によっても大きく差がでます。企業の規模が大きいほど、ボーナスの支給額の平均や支給ヶ月の割合も高くなる傾向があります。

年代別ボーナス平均
20代のボーナス年間平均額は約54万円です。
ボーナスは年代によっても差がでやすい傾向にあり、経験が浅いことや勤続年数が短いため低く支給される場合もあります。

ボーナスとは?3つの種類

ボーナスとは、毎月の給与とは別に、企業が従業員に支払う一時金のことで、企業の業績や個人の評価に基づいて支給額が決まります。
ボーナスの主な目的は、働く人のモチベーションの向上や利益の還元です。
夏と冬の年2回に支給されることが多いですが、ボーナスの支給について法律で義務づけされてはいません。
ボーナスには以下の3つの種類があります。
業績連動型賞与
業績連動型賞与とは、企業の業績や部門と連動して、支給額が変動するボーナスです。業績が良い時は、ボーナスが大幅にアップすることやモチベーションにも繋がりやすいものです。
一方で、業績が落ち込んだ時は、企業によっては減額など、最悪の場合もらえないということもあります。
基本給連動型賞与
基本給連動型賞与とは、多くの企業で、取り入れられているもので、基本給をベースに金額を計算する制度です。「基本給の◯ヶ月分」と言う形で支給されるボーナスです。
これは業績に左右されず収入の予想を立てやすいので大体のもらえる額がわかるのがメリットです。
ですが、入社数年の人よりも成果や能力で基本給の高い人に多く支給される傾向があります。
決算賞与
決算賞与とは、企業の決算月の前後で支払われるボーナスです。
業績が好調な場合、それに伴って多く支給されるのがメリットです。
個人の評価や成績に左右されず、企業の業績の良し悪しで支給額などが決まります。
手取りとは?基礎知識をわかりやすく解説

手取りとは、月収(額面・総支給額)から所得税・住民税などの税金や健康保険・厚生年金保険などの社会保険料を差し引いた後の手元に受け取れる金額のことです。

2年目で手取りが下がった理由

社会人2年目で手取りが下がった理由をご紹介します。
2年目の6月から住民税の天引きが始まる
2年目から前年の給与に基づいて、住民税が引かれるようになります。
そのため手取りが減る場合があります。
住民税とはお住まいの都道府県や市区町村に対して納付する税です。
保険料の額が増えた
保険料は3月から5月の収入を元に計算と更新がされるので、この時期に昇給や残業によって増えている方は覚えておくといいでしょう。
・標準報酬月額:基本給に加え、各種手当、年4回以上支給される賞与などが含まれたものを保険料の計算をしやすくするために等級で分たもの
・給与:基本給に加え残業手当や各種手当などを含む総支給額

所得税が引かれる
給与額に基づいて5%〜45%の所得税率が引かれます。
昇給などで保険料が変われば、それに伴う所得税も変わることになります。
課税所得は195万円以下であれば5%が適用されます。195万円以上330万円以下の場合は、195万円までは5%、それ以上には10%の税率がかかります。

ボーナスが下がった4つの理由

夏のボーナスの額面が下がった理由をボーナスアップにつながるポイントと共にご紹介します。
個人評価が下がった
ボーナスには個人の評価も反映されます。
上司と決めた目標やノルマが未達だった場合や上司から見た頑張りの項目が評価に反映されてない場合があります。
勤務年数やスキルや経験が浅いことが影響している場合もあります。
しかし、以下にご紹介するものは今すぐに始められるため、意識すると次のボーナスアップに期待ができるようになります。
ボーナスアップにつながること
- チームワークを大切にする
- 積極的にコミュニケーションをとる
- 毎月の目標と振り返りをする
会社の業績がよくなかった
ボーナスの額は会社の業績にもっとも影響を受けやすいです。
業績連動型賞与が導入されている場合でもボーナスの額面が下がることもあります。
会社の評価制度が変わった
個人か部署の業績が重視されるかで評価が変わります。
部署全体の成績が評価される場合、いくら個人でいい成績を出していても、全体の成績がよくなければ評価につながらない場合があります。
そのため、事前に評価制度に変化があったのかどうかを確認しておきましょう。
ボーナスが給与化された
最近では毎月の給与にボーナス分が上乗せされて支給する会社が多くなってきました。
導入企業の例
- バンダイ
- ソニー
- 大和ハウス工業
まとまった収入の確保は難しいですが、毎月安定した収入が入ったり、ボーナスの増減がある程度固定されたりとメリットがあります。
自分の会社の給与制度がどうなのか確認することがおすすめです。
20代でボーナスアップするために必要な3つのこと

ボーナスアップするために意識するといいポイントをご紹介します。
成績・能力・行動の3つの評価を上げる
会社は、成績・能力・行動を5段階で評価してボーナス額を決めます。
成績の評価が上がる項目例
- 顧客からの評価やクレームの有無
- 新規のお客様獲得
能力の評価が上がる項目例
- チームの指導やまとめる能力
- 基本情報技術者資格を習得(IT業界)
- 仕事をこなすスピード
行動の評価が上がる項目例
- 目標達成への向き合う意欲
- 報連相をこまめに行う
- 遅刻や欠勤の有無

成績だけでなく、仕事をこなす工夫、勤務態度やチームワークなど日常の行動まで前向きな姿勢が評価につながります。
スキルアップする
業界や会社によって、経験やスキルが高く評価されることもあります。
資格の取得や個人の成績を高めることや部署の異動もおすすめの選択肢の1つです。
部署別の例
- 企業の経営に関わる部署なら:中小企業診断士
- 企業の経理の部署なら:日商簿記1級、2級
- 企業の人事や労務管理の部署なら:社会保険労務士
業界別の例
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一級建築士、施工管理技士(1級・2級)、宅地建物取引士 - IT業界なら!
基本情報技術者 応用情報技技術者 Linux技術者認定試験(インフラ、ネットワーク、クラウドなどの職種で広く利用されており、サーバー構築・運用、セキュリティ、仮想化・コンテナ技術といったLinux技術者のスキルを証明する) シスコ技術者認定試験(IT業界、特にネットワーク分野において世界的に通用する標準的な資格) - 不動産業界なら!
宅地建物取引士 ファイナンシャル・プランナー
転職を決心する
ボーナスの額が少なく、ボーナスアップも期待できないなど感じた部分があるなら、「もっとお給料のいいところ」に転職を考えることも1つの方法です。
業界や会社によって、給与やボーナスの金額、昇給などさまざまです。
また、経験やスキルが高く評価されることもあります。
2年目夏のボーナスの平均と手取り|まとめ

社会人2年目、ボーナスの基本知識からどう決まるのかまで改めて確認することができましたか。
ボーナスは企業規模や年代により大きく差が出ます。
手取りの決まり方は1年目と異なることも、一度確認しておきましょう。
さらに、経験やスキルによってボーナスの支給額に影響する場合もあり、ボーナスアップできるポイントもたくさんご紹介しました。
自分の会社と比較しながら改めて考えてみる機会にしてみてください。